紙の本
パトロール隊長
2019/11/18 20:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノブオの境遇が辛すぎて、子どもの頃はあまり読み返せませんでした。今読むともっと辛く感じます。ノブオの未来が明るいものでありますようにと願いました。
紙の本
先生が嫌いだったこと、ありませんか
2001/09/17 00:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Pasta - この投稿者のレビュー一覧を見る
親の次に身近で逃れることができない大人、先生。親とは違って、お互いの間に愛情が必ずある訳ではなく、それなのに尊敬を強要される存在。
小学生のノブオはその小さな心で先生を憎んでいた。始めは教師の不用意な一言がノブオを傷つけ、対する反発心は教師の不用意を故意へと悪化させるばかりだった。ノブオの優しい心が自らの憎しみに耐えられなくなった時、クレヨン王国への扉が開いた。
王国でノブオはパトロール隊長となり、野の花達のもめ事の両方の言い分を聞いている内に気付く。人は影響し合い、変化してゆくことに。良い方へも悪い方へも。
やがてノブオは元の世界へと旅立つ。先生との関係は相変わらずのもとの世界でも、ノブオはもう二度と憎しみで何も見えなくなることはないだろう。相手の気持ちを想像することを知り、先生よりも大人になったのだから。
そしてきっと、いつかその心は先生へと影響してゆくことだろう。
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大事な一冊。
何度も何度も読み返した本。
シリーズの中でも一番大事な本。
いろんなことで傷だらけになった心を
王国の日々と人々とのかかわりによって癒していく話。
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2008/04/01読破。
重なる黒い感情に押しつぶされそうになり、紛れ込んだクレヨン王国で心の修復をする少年の話。
世の中にはいろんな子供がいて、その中の多くの人物が一度は抱いたことがあるであろう人に対する憎しみや疑念の情が描かれている。
目的読者層は子供であるが、これもやはり、どの年齢の人が読んでも心が潤わせることができるであろうと思う。
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泣けば心がなごむけど
あなたの前では泣けません――
この作品の詩は物悲しく、胸を打ちます。
「うんうん、そうなんだよ」と共感しながら読んだのを覚えています。
涙なしには読めないお話です。
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子供の時に大好きだった本。
今よんでも切なくなるし、面白い。
大人になってからも、心は子供に戻るときがあってもいいかもしれない。
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幼い頃は、親に素直になれないノブオに勝手に共感していました。
切なくて胸が痛くなるお話。
大人になってから読むとまた違います。
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せつなくて、悲しくて、何度も何度も泣いてしまう。
それなのに、力にあふれているのはなんて不思議なんだろう…
心に深い傷をもったノブオが、クレヨン王国でパトロール隊長として冒険する物語。透き通った空気が、物語の間々に流れています。
私が初めてであったクレヨン王国の物語です。
そして一番大事にしている物語でもあります。
ノブオの心に共感して、ノブオの体験にわくわくしたり、ドキドキして、ノブオの活躍に泣けれてきます。
子どもに読んでほしい。
大人にこそ読んでほしい。
世界で一番大切な本です。
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13年前からの愛読書です。
何度も何度も読みました。
今でも時々読んでます。
何度読んでもワクワクして、何度読んでも嬉しくなる。
美穂と彰子ちゃんがだいすきなんです。
『クレヨン王国』シリーズのなかでも、
特に読みやすく、ドラマチックだと思ってます。
読んでると、蕎麦饅頭が食べたくなります。
すっとんきょうなあたしにはピッタリです。笑
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妹の不幸な事故。そりの合わない学校の先生。心の限界に近付いている少年が、クレヨン王国に迷い込み、パトロール隊長に任命されて旅に出発する。
旅の途中で、少年はある言葉に出逢う。
「あのひとはわたしの憎しみの心を駆り立てる。しかし、わたしもまた、あのひとの憎しみの心を駆り立てている。」
そのとき、少年は、先生のことを思い出す。
先生がじぶんを苦しめているように、じぶんもまた、先生を苦しめているのだと。
小学生にとってクラスの担任は、絶対的な存在で、対等に話せる相手ではない。相性の悪いそんな存在に毎日指導されることは、彼にとって、けっして小さな問題ではない。
先の言葉は、その問題のすべてを解決してくれるものではない。うまくいかない場面はいくらでもあるだろう。しかし彼はきっと、旅に出る前と違った気持ちでそれに向かえるようになっている。
人間関係は大人になっても続く。どちらが悪いという訳ではないが「どうしても合わない」という場面は多々存在する。そんなとき、相手の考えを押し曲げて自分の考えを押し付けるのではなく、どうせ分からないのだと放棄するのでもなく、相手の考え方を、共感はできなくても理解しようと四苦八苦することはできるのだと思い出させてくれる。
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自分が不幸なときに他人を思いやることはものすごく難しいこと。クレヨン王国でパトロール隊長の制服を身に着けていたからこそノブオもあれだけ素直になれたんじゃないかと思った。それにしてもノブオは謙譲語なんてどこで覚えたんだとつい野暮なつっ込みをいれてしまう。
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小学生のころに大好きで何度も読み返していました。ノブオやワレモコウのこころの痛みや孤独。愛されたいという純粋なきもち。うまく伝わらない優しさ。当時からひとりでいるのが好きで、いつも教室で静かに休憩時間に本を読んでいました。不器用で可愛いらしく笑う女の子の輪にうまく入れずに、静かに読んでいたら自分のように感じてノブオの冒険がうまくいくように祈る気持ちで読んでいたのを思い出します。考えなくてもいい走るんだ、と蛇の子供に叫んだノブオ。本当に大切ならばときには、頭で何かを考えることと同じくらいに相手へ行動で示してゆくことが大切だなあと思いました。大切な思い出の本。間に歌が入っていて巻末に楽譜も載っています。ピアノで弾いて音程を確かめて「こんなかんじなんだ」ってそのイメージを膨らませることができたことも嬉しかったなあて思いました。
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この本、最初のうちは何度読み返しても涙が止まらず、結末も過程もわかっているのにどうして自分は泣くのだろうと不思議でした。
クレヨン王国に迷い込むのは小学校5年生のノブオです。ノブオの持っている家庭環境や学校の先生との関係が非常に現実的で、現実のように残酷で考えさせられます。そして、身につまされるのです。
密度の濃いエピソード群で人間同士のにくしみや誤解から生まれる争いを描き、大人が何度読んでもいいと思う作品になっています。
クレヨン王国シリーズの中で一番読み返しましたし、一番おすすめです。
ネタバレは http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120628/1340867328
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主人公のノブオは、学校でも、家庭でも居場所がない。担任なんて、ノブオの気持ちなんて全くわかってくれない。そういうささくれ立った心のノブオが迷い込んだクレヨン王国。フクロウ隊長が見つめるノブオのひび割れそうな心が痛々しく、自分のことのように悲しくて・・・。
けれど、クレヨン王国で「パトロール隊長」として働き始めるノブオ。最初は自分勝手だったり、戸惑ったりで、うまくいかないことも多いけれど、さまざまな困難に立ち向かい、たくさんの人?と出会い、ノブオは大きく成長していく。
そんなノブオと同様に、この本を通し、私にも「責任」と「大人になること」を教えてくれたように思える。ジュニアのみなさんにはぜひ読んでいただきたい作品です。
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ノブオと右田先生の話は、子どものころまったく理解できなかった。あきらかに性格が悪いとか、なにか嫌なことをされたというわけではなく、ただその人をどうしようもなく嫌いになることもあるのだと、あのころは思っていなかった。どうしても相いれない人というものがあって、その人の前では自分がみにくくなるから、もっともっと嫌いになっていく。すごく、わかる気がする。