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現代東欧文学全集 12 ドリナの橋
  • みんなの評価 5つ星のうち 5 1件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1967
  • 出版社: 恒文社
  • サイズ:20cm/364p
  • 利用対象:一般
  • 国内送料無料
  • フィルムコート不可

紙の本

現代東欧文学全集 12 ドリナの橋

著者 アンドリッチ (著),松谷 健二 (訳)

現代東欧文学全集 12 ドリナの橋

572(税込)

ポイント :5pt

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みんなのレビュー1件

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評価内訳

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紙の本

民族混在の町が遭遇する近代

2011/10/25 23:39

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:king - この投稿者のレビュー一覧を見る

旧ユーゴ唯一のノーベル賞作家、1892年生まれのイヴォ・アンドリッチの代表作。セルビアとボスニアの境界近くにあるヴィシェグラード(中欧四ヶ国が所属する「ヴィシェグラード地域協力」のヴィシェグラードはハンガリー、ドナウ川沿いにある別の都市)の町を流れるドリナ川にかかる橋を舞台に、オスマン帝国による橋の建造から、サラエヴォの銃声が聞こえ、オーストリアに橋を爆破される1914年までの400年にわたる橋と川を巡る年代記。

橋の建設は1571年。近世から近代への歴史を背景としている。とはいっても、すぐに19世紀の話になるので、全体の大半は近代に偏っている。

序盤では橋にまつわるいくつもの伝説が紹介されると物語は橋の建設に遡り、それらの伝説の実像を語っていく部分が面白い。その後も、橋の建設に抵抗する現地の人々と役人とのいざこざにはじまり、洪水と戦う町の人々の様子、望まない婚礼のパレードのさなか橋から河に飛び込む花嫁の姿まで、いくつものエピソードが語られる。近代文学以前の語り物のような印象がある。

滔々と流れる河にかかる立派な橋は、岸同士を結びあわせるものとして、そして橋の中央のカピヤ(門)と呼ばれるところは憩う場として人々とともにあり、これからもあり続けていくだろうというこの町の永続性の象徴、人々の「哲学」として存在していた。キリスト教徒もイスラム教徒もユダヤ教徒も、違う存在ではあるものの最大限友好的に共存する、そういうボスニアの町を象徴するものがこの橋でもある。

そして時代は激動の転換期へと進んでいく。この時期、カラジョルジェの乱が起こり、セルビアの独立をめぐった戦争が始まる。その影響はヴィシェグラードにも及んでいて、検問設置や反体制運動弾圧で農民が犠牲になるなどの事件が起こる。さらには、ボスニア・ヘルツェゴヴィナがオーストリア=ハンガリー二重帝国へ併合され、バルカンを支配するオスマン帝国の国境が一夜にして遙か彼方に移動してしまう。

後半では若者たちが熱っぽく天下国家、民族主義や科学などについての議論を戦わせる様も描かれていて、国民国家、ナショナリズムの思想が流れ込む「近代」の様子がうかがえる。

多民族共存の町が、近代国民国家の潮流が流れ込むなかで変貌を来たし、オーストリア=ハンガリー二重帝国とオスマン帝国などの大国同士の戦いのなかで戦乱に巻き込まれていく歴史の悲しみがここにある。ただ、橋はこれまでに幾たびも血にまみれた歴史があり、理想郷が近代になるに従って失われていく、と単純に要約するのも間違いだろう。

しかしやはり小説の眼目は、様々な民族、宗教がともに存在した町のあり方を力強く描くことの方にあるだろう。様々な民族がともにあること、それがボスニアだという信念が基調となっている。この小説が発表されたのは第二次大戦後のことで、二つの世界大戦を経てユーゴスラヴィアが成立した後のことになる。多くの民族が寄り合った連邦国家ユーゴスラヴィアのなかでも特に民族混在が顕著な地域ボスニアを象徴するこの作品は、その意味できわめてユーゴ的だ。

多民族共存ということで大きなポイントは、アンドリッチの両親はカトリックの一家で、彼自身もそうだと思うのだけれど、後半で主要な人物となる二人は、イスラムの僧とユダヤ人となっている。二人ともきわめて共感的に寄り添うように書かれている。キリスト、イスラム、ユダヤそれぞれが、違いはあっても対立があるという印象はない。ここにボスニアを描く、ということをアンドリッチがどう捉えていたかを知ることができると思う。

ボスニア内戦を経て、今や各民族は居住区を分けられて住んでいるという。ドリナの橋もまた、内戦で虐殺の舞台となった。アンドリッチが描いた民族共存の街は今や絵物語のユートピアになったのだろうか。ユーゴ解体にともなって、「ノーベル賞作家」アンドリッチは、その「共存」が厭わしいのか、民族間で評価が分かれているらしい。

なお、アンドリッチは若い頃に投獄されている。オーストリア皇太子の暗殺犯が所属していた青年ボスニア党は、アンドリッチが学生時代に組織した文学サークルの発展したものだったため、関係者と見なされたからだという。

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