サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

  • みんなの評価 5つ星のうち 4 1件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1974
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波新書 青版
  • サイズ:18cm/166p
  • 利用対象:一般
  • フィルムコート不可
新書

紙の本

愛国心 (岩波新書 青版)

著者 清水 幾太郎 (著)

愛国心 (岩波新書 青版)

税込 253 2pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

関連キーワード

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー1件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (0件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

「愛国心」の暗い面もバランス感覚で読んでおきましょう。

2006/09/25 11:13

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「愛国心」について論じた最近の本「愛国者は信用できるか」(講談社現代新書2006)に「今問題になり討論されていることは、すでにここで全部論じられている。」と紹介されている本である。本棚をひっくり返して探し出し、読みなおしてみた。
 昭和25年という時代にこれだけの本が書かれていたのだ。いや、この時代だったからこそ、書かれたのか、とも思う。「愛国心」について、基本的なことと、あの時代の人がどう思っていたか(なにしろ最初の方の章には「友人たちの感想」というタイトルまでついている。)が両方伝わってくる。
 清水幾太郎さんの名前は「論文の書き方」(岩波新書)という本で知っている人もあるだろう。カーの「歴史とは何か」やボールディング「二十世紀の意味」(同、岩波新書)の翻訳者でもある。敗戦後数年、という時期に「愛国心」を改めて自分自身のためにまとめなおしたという本書には、著者の社会学者としての豊富な歴史知識と正直な感性がほどよく混じっている。
 書かれた時期の色を濃く感じる部分は多い。最初の「問題としての愛国心」の章などは特に、こうした形で触れることさえ抵抗がある、という当時の雰囲気を伝えている。この言葉に暗い影が背負わされた時期だったのである。
 「愛国心の歴史」「愛国心と民主主義」の章は主にヨーロッパの歴史をまとめているので、読んでいると少々遠回りの気もしてくる。しかし日本人の「愛国心」のありようや他の国との違いを考えた後の章での話の展開にはやはり欠かせない部分だろう。著者がアメリカについて「アメリカは民主主義的方法の温室であったのかもしれない。(p147)」と、成功したが弱い部分を残している、と見ているのも、この時代に書かれたものとしては達見であったと思う。
 トルストイの「近しいものを愛するという素朴な感情も、他者との差別化をするということで闘いに繋がる可能性を孕んでいる」との指摘は、国を愛する場合だけでなく、愛するということ全てが持つ影の面に目を向けさせる。そしてまた、「愛国」ということは日本だけでなく、どの国においても必要であるが危険も内蔵しているものなのだということを思い出させてくれる。
 著者が描く愛国者の条件は次の三つである。
1)中心のみを見ているのではない、同胞への愛情
2)主観的な誠実に陥らない寛容の態度 (「非寛容が忍び込む途端に、愛国心は最も野蛮な、最も危険な態度に堕落する。」)
3)戦争との絶縁 (「愛国心と戦争との伝統的な因縁にひきずられたら万事は終わる。」)
最後の一項目はまだ敗戦の傷が深かった時期の言葉だからでもあろうが、その傷が癒えたとしてもこのように思っていた、ということは忘れてはならないと思う。
 「私は何も好んで愛国心の暗い側面だけを取り上げるつもりはなかった。しかし今までの日本ではこの側面を公然と論ずることは不可能であった。」「戦争前および戦争中の愛国心が頬被りして戦後の諸問題の処理に利用される危険をそこに見出さずにはいられないのである。」敗戦後数年という時に書かれたこれらの言葉が、50年以上の時を経て今まだみずみずしく聞こえるのは何故だろうか。
 愛国心の暗い面ばかりをみて否定的になる必要もないし、明るい面ばかりをみてしまうことも良くない。少々「美しい」面の強調に偏っているような気がする昨今なので、こういう本もバランス感覚でよんでみたら良いと思う。
(入手困難かもしれないので、その場合は図書館ででも捜してみてください。)

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。