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紙の本
取り替え子(チェンジリング)同士による科学
2002/01/14 09:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Leon - この投稿者のレビュー一覧を見る
魔法や怪物が存在する世界と、科学技術が発達した世界との間で取り替え子(チェンジリング)が行われる。
打ち倒された邪悪な魔術師の遺児の始末に困った魔術師は、次元を超えて地球の設計技師の子供と取り替え子を行う。技師の子供は、農家の家庭に預けられて成長するが、実の父親からの遺伝で魔法世界では忌み嫌われている科学技術に目覚め、迫害の憂き目に遭う。一方、技師に育てられた魔術師の遺児は親の薦める学問には興味がなく、もっぱら音楽などしていたが、自分に不思議な力があることに気付く。こちらも実の父の遺伝というわけだ。魔術師の遺児は、己の力により本来の故郷の世界へと渡り、自分の出生の秘密を知る。
最終的にはこの二人による決戦が行われるのだが、竜を筆頭とした怪物の軍団と戦闘機や戦車による先進科学軍団との戦いの場面が面白い。
この作品に登場する竜は、知的なのだが無骨な騎士風の好戦性を持っていて良くキャラクターが立っている。キャラタクーといえば、主人公や竜にも負けないのが盗賊のマウスグラブだ。彼の七五調のセリフには引き込まれるものがある。訳者の力量に違いないが、原文がどのようなものなのかちょっと気になる。