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紙の本
コンバットフォトグラファーの軌跡に戦争の生々しさをリアルな取材ではなく後取材で描いたノンフィクション
2001/10/19 18:37
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投稿者:相沢 隆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一人の日本カメラマンがライカを片手に、戦争の生々しさを表現した時、その視点は戦争の破壊のすごさではなく、そこに住む人々の巻き込まれた内面的な辛さへと向けることで戦争を伝えようとした沢田教一氏の半生と人格を故郷である青森県から取材し、そして作者はその沢田氏が飛び立った前線へと進む疑似体験を通して彼を描き、戦後であるから逆に詳細な取材と推察ができたのではないかと思う内容である。そして女性の視点から捉えて彼を描写しているところに、この作品をさらに感動的にしている。沢田は日本のキャパだったのか…真実はこの作品で明らかにされる。また、取材の手法としてニュージャーナリズムの新開拓の境地として今も古さを感じさせない作品であり、その後青木さん作品は大変興味深く読まさせた頂いた。近年、TVドラマ化されたのは、ようやく彼女の斬新な視点に時代が追いついてきたと判断すべきか…