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紙の本
地味すぎる・・・
2019/01/24 01:11
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投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
クローン生殖で世代交代するタイタンのマケンジー一族。ダンカンはクローニングのために地球に向かう。近未来の地球は技術も進歩して自然も美しい。ダンカンがかつての恋人の幻影に思い悩んだり、人間的なところが強調されていてクラークらしい不器用さ。終末近く「神を食うもの」の存在が慄きながら示唆されるのもクラークらしい。しかしいつものクラークらしい楽観が、この小説では陰っている。この未来世界は衰退に向かうことが予感されているし、ダンカンも再会した恋人に「蜜の味」がなかったと失望する。しかもこの小説のテイストがなぜか「地味」にも感じる。地味ではあるが自分はこの小説はクラークの数あるものの中でもかなり良いと思った。