投稿元:
レビューを見る
人間の中に官能を意識する感覚が芽生えた、その当時の情景が斬新に映し出されています。何かが始まる場所というのはオモシロイ。読み易いと思うのでオススメ。
投稿元:
レビューを見る
トリスタンとイゾルテと言う名前のほうが馴染み深いかも。
悲恋つーかなんつーか、真剣に読めば読むほど笑い話に思える気がするけど笑えない不思議な本。
投稿元:
レビューを見る
授業で取り扱ったもの。
媚薬が出てくるのが特徴♥
少し読みにくいかもしれませんが、途中から面白くなります!
投稿元:
レビューを見る
ケルト民話がフランス宮廷で物語として成立したものであり、騎士道物語の中でも著名な作品の一。騎士トリスタンと敵国の王女イズー(ドイツ語版のイゾルデの方が好いんだけど…)が愛を貫こうとするも運命に翻弄されるお話。余談、語り手の合いの手が面白いw【060824古/061102】
投稿元:
レビューを見る
英米文学に興味があるなら、まず読んでおくべき有名な一冊。訳が良いのでとても読みやすい。優しく賢い王と、彼に仕える勇気ある騎士と、美しい姫、の悲しく切ない三角関係。数々の危機をどう乗り越えるのかわくわくだった。許されざる恋って美しい…☆
投稿元:
レビューを見る
アーサー王の円卓の騎士の物語として組み込まれている騎士トリスタンと王妃イゾルデの悲恋。たくさんある中でベディエのが一番好き。こてこての王道の騎士物語なのに、登場人物は皆どこか強烈で面白い。読みやすくてちょうどいい感じ。
投稿元:
レビューを見る
高校のころ円卓の騎士関連にはまって、ローズマリ・サトクリフのアーサー王読んで、トリスタン・イズー物語と本屋で見つけて買って読んだ。これを超える恋愛小説は僕の中では今ンところ無いです。
投稿元:
レビューを見る
友人に勧められて、半信半疑で読んだのだが、非常に面白かった。
二人が恋に落ちたのが、秘薬であるというのが、多少残念な感じがするが。
戯曲、いいっす。
これからハマりそう。
投稿元:
レビューを見る
読んでて腹が立ってきました。
とりあえず、主役二人にまったく共感できません。
勝手にやってろと怒鳴ってやりたい。うそやごまかしを重ねる関係がそんなに美しいですか?
投稿元:
レビューを見る
(2008.11.17読了)
「トリスタンとイゾルデ」の物語は、12世紀につくられたもののようです。写本によりいろんな形で伝えられた物語をジョゼフ・ベディエが1890年に一つの物語にまとめ上げたのがこの本です。フランス文学となっています。アイルランドという地名が出てくるので、イギリス文学かと思っていましたが、違うのでしょうか?ケルト由来の物語ということなので、フランスとかイギリスとか区別する必要もないのかもしれません。
先日読んだ映画「トリスタンとイゾルデ」のノベライズ版と話の筋は、だいぶ違っていました。
トリスタン(悲しみの子)は、ローヌア王のリヴァランとコーンウォールのマルク王の妹ブランシュフルールの間に生まれたが、リヴァランは、戦で死に、ブランシュフルールは、夫を失った悲しみのあまりトリスタンを産み落とすと死んでしまう。
トリスタンを託された義人ロアールは、トリスタンをわが子として育てる。
7歳を過ぎたころ、侍女から従士ゴルヴナルに養育を委託する。ゴルヴナルは、数年のうちに文武の道を教えた。一人前になりつつある頃、トリスタンは、ノルウェの商人に連れ去られるが、自分の知恵で生き延び、ロアールに見つけ出される。
トリスタンが、コーンウォールに帰ってみると、マルク王は、アイルランドからの要求に悩んでいた。アイルランドへの貢物を15年間怠っているので、金や人を貢物として納めるようにとモルオルトを使者として遣わし要求してきた。
アイルランドの要求が不当と思うのであれば、それがしと戦って、明らかにするがいいといいます。
トリスタンは、モルオルトと闘わせてくれるようマルク王に願い出て、許される。
トリスタンとモルオルトは、サン・サムソンの小島で戦い、トリスタンが勝つ。
モルオルトの遺体は、アイルランドに運ばれ、姪のイズーも悲しみ、トリスタンを憎む。
勝ったトリスタンも実は、モルオルトの毒をぬった槍に傷つき、だんだん弱ってゆく。このままでは助からないので、海の向こうのいずこかで、治してくれる人が見つかるかもしれないと、一人船に乗せてもらい沖に押し出してもらう。
運良く、アイルランドにたどり着き、黄金の髪のイズーの秘薬の術によって癒される。たどり着いたときは、毒に侵されて醜く面影が変貌していたために、トリスタンに気付く者はいなかった。治るとともに、元に戻ってきたので、彼は逃れた。
マルク王は、トリスタンに後を継がせるつもりだったので、妻を持とうとしなかった。妻をめとるように勧める諸侯たちに、マルク王は、燕がくわえてきた黄金色の髪を拾い上げ、「わしは、この黄金色の髪の毛の持ち主を選んだ。」という。
トリスタンは、その黄金の髪の女性を知っている。イズーだ。トリスタンは、旅立つ。
イングランドの商人として、アイルランドを目指す。
ウェクスフォードの港に着き、情報を集めると、洞窟にすむ獣がおり、毎朝人身御供を求めて、食べてしまうという。その獣を倒せば、イズーを褒美にあげるという御布令が出ていた。
トリスタンは、その獣(竜)と戦い、倒すことができたが、自分も竜の毒にやられて倒れてしまう。トリスタンは、イズーの薬草で、生き返り、イズーを連れて帰ることができた。
旅立つ前に、イズーの母は、イズーの侍女に秘薬を渡し、「婚礼の夜に、マルク王とイズーが一緒に飲み干すように差し上げるのです。これを一緒に飲んだものは、身も心も一つになって、永久に離れぬようになる」という。
帰国の途中の船で、手違いがあり、トリスタンとイズーが、秘薬を一緒に飲んでしまう。
マルク王とイズーは結婚するが、トリスタンとイズーは、人目を忍んで逢瀬を重ねることになるが、二人の仲が何度も発覚しそうになるが、知恵を巡らして言い逃れ続ける。
ハラハラドキドキの物語が展開する。
(2008年12月2日・記)
投稿元:
レビューを見る
どこかで見た言葉だが、『恋』というのは傷つけ合いの連続だと言う。その意見を目にした時、私はなるほどと納得したのを覚えている。「恋」は相手の全てを知り、また相手に自分の全てを受け入れて欲しいと願う。その感情は激しすぎて、相手の行動の一挙手一投足に敏感に反応してしまう。その結果自分ばかりが相手を追いかけているような錯覚を起こし、恋人の気持ちを疑ったり、また自分の辛さを理由に責めてしまったりする。傍から見れば間違いなく互いに想い合っているのに、恋を語る当人たちは自らの感情で精一杯になってしまうのだろう。
トリスタンとイズーは口にすれば死ぬまで互いを恋い続けるという秘薬を誤って飲んでしまう。その結果彼らは常に互いを求め合い、離れている時は相手に焦がれて気も狂わんばかりになる。
それほどまで惹かれあっている二人なのに、共にいる時すら決して幸福そうには見えないのが印象的だった。
二人は恋しい相手が傍らにいる時すら、いつも何かにかつえているように映る。
勿論不義の恋であるから通常以上に感情が燃え上がっているのかもしれないが、そこに「恋」の本質を感じた。一時の感情で互いに傷つけあい、相手の気持ちの深さを疑い、試すように振舞って、結果的にどんどん自分を追い込む。激しすぎる恋情のため、一緒にいてもいなくても心に平穏はない。
そう考えるとあの最後は、見方を変えれば二人にようやく訪れた幸せな結末なのかもしれない
投稿元:
レビューを見る
○○年前に購入。下記に示しました『伯爵令嬢シナモン』「第2部 コンウォールの才媛」のネタに使わせていただきました。とても読みづらいです~。天野氏のイラストがついたワーグナー版がいいなあ。(← おいおい)
( ↓ 以下関連の拙作はブログにて)
「ふたりのイゾルテ」『文鳥列伝』
http://r24eaonh.blog35.fc2.com/blog-entry-218.html
私が飼っていた鳥たちの生涯。トリスタンと名付けた白文鳥の物語です。
『伯爵令嬢シナモン』「第2部 コンウォールの才媛」
レディー・シナモン14歳。最初に解決した事件。伝説、「トリスタンとイゾルテ」の劇中劇にあわせてミステリーが進行します。
http://r24eaonh.blog35.fc2.com/blog-entry-35.html
投稿元:
レビューを見る
「女だったら白き手のイゾルデと呼ばれるところだ」
三島由紀夫の短編「月」には、こんな一文が出てくる。
だがこの本のヒロインは白き手のイゾルデではない。
メインヒロインはもう一人のイゾルデ、黄金の髪のイゾルデである。
ケルト由来の円卓の騎士の一人トリスタンとトリスタンの尽力により異国からマルク王のもとに嫁いできた彼女との不倫の恋は最古の恋愛小説とも言われるが、秘薬の効果によりお互いに縛られ続けるというシチュエーションが果たして恋愛小説なのかは多少疑問である。
トリスタンの冒険よりもイゾルデの悪女ぶりが圧巻で、マルク王に貞節を疑われ、身の潔白を証明するため一計を案じて火中の薪をつかむシーンは神をも恐れぬ所業に思わず快哉を叫びたくなる。
黄金の髪のイゾルデの奮迅ぶりの一方で白き手のイゾルデの方はやや地味ではあるが、それでも嫉妬ゆえにトリスタンに嘘を告げて絶望のうちに死なせてしまう辺りはさすがにイゾルデの名を冠した女ということか。
投稿元:
レビューを見る
中世の伝説を翻案した作品。アーサー王と同じ時代らしい。恋の媚薬を誤って飲んだために起こる悲劇。恋の苦しみ、喜び、悲しみ、嫉妬、憎悪と全てがある。ヨーロッパ人の恋愛観の元になったとか。なぜか講談調なのが気になった。悲劇なのに勧善懲悪的なのは19世紀だからか。元の伝説もそうなのかやたら長い気がする。ランスロットと王妃ギニヴィアの物語みたいな話なのだろうか。筋は面白かったが、デュマとシェイクスピアを足して薄めた感じ。悲劇の演出でシェイクスピアはやはりすごいと改めて思った。
日本文学でも芥川の王朝物のように心理描写は近代人でも舞台設定がきっちりしていれば面白く読める。設定だけ借りて心理描写が近代・現代的なものは背景描写や舞台設定の詰めの甘さが目について違和感を感じる。この作品は人物の性格設定(特に王)が破綻している気がする。
投稿元:
レビューを見る
タイタニック、ロミオとジュリエットそして……
恋愛王道の原点ここにあり
※実写映画も良いですよ。