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紙の本
銀と赤の二色。必殺光線を撃つが、撃てないものもある。
2003/01/10 04:06
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投稿者:鳥居くろーん - この投稿者のレビュー一覧を見る
保育社の「検索入門」シリーズ。
野草や樹木から昆虫、鳥にいたるまで幅広くカバーする人気シリーズのうちの一冊。なんといってもこのシリーズのウリは巻頭についている「検索表」にある。「検索表」とは、種類を調べる際のチェックポイントを見やすい一覧にしたものである。
たとえば
1.正義のヒ−ローであるor正義のヒーローではない
で前者を選択
2.身長は十m以上であるor十m未満である
で前者を選択
3.その正体はロボットであるor宇宙人であるor怪獣・魑魅魍魎である
で宇宙人を選択
4.M78星雲の出身であるorではない
で前者を選択
という具合に選択肢をたどっていくと、それがウルトラ一族の誰かだということがわかる、という具合だ。
ここでさらに主演番組を持たないとなると、ゾフィーかアストラかキングか父か母かなどと絞り込めるのだが、いよいよわけがわからなくなるのでやめておこう。
さてこの「検索表」というのは、厳密にやると実はかなり面倒くさいものなのだが、このシリーズでは初心者を対象に、わかりやすくまとめられているので使い勝手がよい。しかもこれを使うと、いかにも「サイエンスしました」っていう満足感に浸ることができる、というオマケがつくのだ。
ただし。ことキノコに関してはこの「検索入門」、かなりの苦戦のあとが見られ、大変にほほえましい。
特に
「5.胞子紋は白〜淡色。ひだは白いものが多いが紫、黄その他の色をおびるものもある。」
とか
「6.小〜大型、肉質。ひだは湾生、上生、直生。柄につばがあるものもある。」
とかいった選択肢は、つらいのを通りこして笑ってしまう。「小〜大型」「〜ものもある」ってのは特徴の記述としてアリなのか?
結論。キノコで検索表を使いたい人はおとなしく同じ保育社の「原色日本新菌類図鑑」(二冊組)を買いましょう。おっと、顕微鏡を一緒に買うのを忘れずに。
ちなみに、本の内容は、携帯用カラー図鑑としては可もなく不可もなく、といったところ。掲載種数・記述量ともに少なめなので、ちょっと物足りないか。