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UNIXプログラミング環境 (海外ブックス)
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紙の本
良き古典
2004/08/10 14:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:死せる詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
稀代のハッカー2人が、UNIXに於けるプログラミングを取り巻くさまざまなツールについて解説しています。
基礎編に当たる前半4章では、ファイルやディレクトリの扱いやiノードの概念といったファイルシステムの構造の説明、パイプやリダイレクトを使ってコマンドを便利に使う方法、grepやsed、awkといったフィルタの具体的な使用法に触れています。
応用編と言える後半では、シェルプログラミングによって新しい独自のコマンドを作る方法、C言語を使ったプログラミング、更にUNIXのシステムコールにに触れ、最終的にはyaccとlexを使って簡単なインタプリタを作成するに至ります。
前半はUNIX初心者が読むと非常にタメになる内容で、UNIX(やLinux)を使う上て即座に役立つ事柄ばかりです(特にフィルタは便利)。他方で後半はプログラムにある程度通じていなくては理解する事ができないでしょう。ことシステムコールからは難易度が飛躍的に増します。
本書を読む上で、とても重要な事が1つあります。
それは、書籍に書かれているコマンドなりプログラムを実行できる環境が、目の前にある状態で読む事、です。こういった事柄は、ただ読むだけでは記憶に残りません。必ず手で動かして、少しはエラーにぶつかって試行錯誤しながら読むと効果的です。
紙の本
出版社コメント
2003/04/28 16:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アスキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
UNIXの第一人者カーニハンのツールを基にUNIXを最大限に使いこなせるよう、UNIXのプログラミング哲学を初公開している書籍。
オリジナルのUNIXシステムは、1969年、Ken ThompsonとDennis Ritchieがベル研究所で開発したものである。
それ以来、UNIXは世界中で広く使われるようになり、パソコンから超大型コンピュータまで、きわめて多種多様な計算機の上で動いている。
しかし、これだけ幅広い計算能力とアーキテクチャをもつ各機種で利用されながらも、UNIXは使いやすく、表現力豊かで、生産性の高い環境を提供することは共通である。
UNIXシステムにはプログラム開発用ツールが豊富に用意されている。
UNIXに熟達したユーザは、この種のツールを互いに組み合わせて使うと、格段に力が発揮できることを長年にわたって学んできた。
ツールをうまく組み合わせるためのエレガントな機能はシステム自体が提供している。
その結果、他の計算機環境では何日も何週間もかけて苦労してプログラミングが必要になりそうな仕事を、UNIX上では既存のツールを組み合わせるだけでほんの僅かの時間にこなすことができる。
本書“UNIXプログラミング環境”は、単にUNIXの使い方を読者に示すだけではなく、うまく使うにはどうしたらよいか、ツールを最大限に使いこなすにはどうしたらよいか、どうしたらツールを組み合わせて大きな力を発揮させられるか、といったことを読者に知ってほしいという願いで書かれている。
[日本語版へのまえがき]より
■目次
第1章 初心者のためのUNIX
はじめてみよう
日々の利用−ファイルおよびよく使われるコマンド
ファイルについて−ディレクトリ
シェル
UNIXシステムのその他の機能
第2章 ファイル・システム
ファイルの基礎
ファイルの種類
ディレクトリとファイル名
ファイルの使用許可
iノード
階層化ディレクトリ
デバイスファイル
第3章 シェルの利用
コマンド行の構造
メタキャラクタ
新しいコマンドの作成法
コマンドの引数とパラメータ
プログラム出力を引数として与える方法
シェル変数
さらに高度な入出力の切換え
シェル・プログラムにおけるループ
全部まとめて送る方法−bundle
シェルがプログラム可能になっている理由
第4章 フィルタ
grepファミリー
その他のフィルタ
ストリーム・エディタ−sed
パターン検索・処理言語−awk
よいファイルとよいフィルタ
第5章 シェルによるプログラミング
calコマンドを強化する
どのファイルが実行されたかを調べる−which
Whileとuntilを用いたループ−監視のテクニック
割込みのかけ方−トラップ
ファイルの置換−overwrite
プログラム名の指定によるプロセスの終了−zap
ブランクと引数−pick
公共サービス情報−news
ファイルの変化の把握−getとput
まとめ
第6章 標準入出力を用いたプログラミング
標準入出力−vis
プログラムの引数−vis第2版
ファイルアクセス−vis第3版
1画面ごとの表示プログラム−p
1つの応用例−pick
バグとデバッグについて
具体例−zap
対話型ファイル比較プログラム−idiff
環境へのアクセス
第7章 UNIXシステムコール
低レベル入出力
ファイル・システム−ディレクトリ
ファイル・システム−iノード
プロセス
シグナルと割込み
第8章 プログラム開発
第1段階:四則演算
第2段階:変数とエラー回復
第3段階:任意の変数名−組込み関数
第4段階:マシン語へのコンパイル
第5段階:制御フローと関係演算子
第6段階:関数と手続き−入出力
性能の評価
まとめ
第9章 文書作成
msマクロパッケージ
troffのレベル
tblおよびeqnプリプロセッサ
マニュアル・ページの書き方
その他の文書作成用ツール
エピローグ
付録
1 エディタの要約
2 hocのマニュアル
3 hocのリスト
索引
紙の本
2000/6/8
2000/10/26 00:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日経Linux - この投稿者のレビュー一覧を見る
文字通り「名著」と呼べる1冊である。1985年初版発行の古い本であるが,今も版を重ね入手が可能だ。変化の激しいコンピュータ書籍の世界で長い期間発行され続けているという事実は,UNIXが不変性と先進性を備えていたことを示している。
筆者の2人はUNIXを生んだAT&Tべル研究所に勤務する研究者である。BrianW.Kernighan氏はUNIXの開発者の1人Dennis Ritchie氏と共に「プログラミング言語C」を著したC言語の設計者の1人でもある。想像するに本書執筆当時,著者た
ちは世界でも最高レベルのUNIXユーザーであったと考えられる。よって本書は一つひとつの説明が奥深い。
内容は,ファイル・システム(iノード),シェル,grep,sed,awkなどの解説のほか,C言語によるプログラミング,システム・コールなど,UNIXのプログラミングに関する話題を広く押さえる。特に,yacc(構文解析器ジェネレータ)とlex(字句解析器ジェネレータ)を利用して簡単な数式処理インタプリタを作成する第8章「プログラム開発」は興味深い。
コマンドやシステム・コールなどが網羅的に説明されている本ではなく,UNIXのエッセンスが詰め込まれている内容だ。本書を読むことで,UNIXの哲学やUNIX流のプログラミング・スタイル——1つのプログラムは1つの機能を持ち,複雑な処理は複数のプログラムを連携させて行う——の実際が学べる。(武部)
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