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きらめく星座 昭和オデオン堂物語
  • みんなの評価 5つ星のうち 5 2件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1985.9
  • 出版社: 集英社
  • サイズ:19cm/189p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-08-772538-3
  • 国内送料無料

紙の本

きらめく星座 昭和オデオン堂物語

著者 井上 ひさし (著)

きらめく星座 昭和オデオン堂物語

1,080(税込)

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紙の本

井上ひさし全著作レヴュー69

2011/08/18 17:39

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:稲葉 芳明 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 初出は『すばる』1985年10月号。初演は1985年9月こまつ座第4回公演、演出:井上ひさし、上演劇場:紀伊國屋ホール。
 太平洋戦争直前、浅草にあるレコード店オデオン堂を舞台に、店の主人夫婦、軍隊から脱走し逃亡を続ける(でも場面が変わると必ず家に帰ってくる)長男、彼を執念深く追跡する憲兵、熱烈な軍国主義者である傷病兵らを中心に話が展開する。
 旺盛に小説・戯曲を書き続け多くの秀作を生み出してきた井上ひさしにとっても、この芝居は代表的傑作の一つとして挙げられる。この戯曲には、それまでの作品とは異なる特徴が幾つか見られるのだが、それを順に分析してみたい。
まず「戦争」を初めて取り上げたこと。小説『下駄の上の卵』やエッセイで戦争・戦後を取り上げたことはあっても、「戦争」そのものにこれだけ真正面から取り組んだのは初めてである。昭和15年明治節(1940年11月3日)に始まって昭和16年(1941年)12月8日前夜に終わる演劇内時間は、言うまでもなく泥沼化した日中戦争が遂に太平洋戦争開戦に至る時間である。満州事件に始まってポツダム宣言受諾に終わる所謂「十五年戦争」および「戦後」を、これ以降井上ひさしは様々な作品で扱っていくが、生涯かけて取り組んだ「戦争」というテーマの、これはその記念すべき出発点となった。
 次に、その「戦争」を庶民の視点で描いたこと。これまでにも多くの歴史的人物を主人公としてきた作者だが、それは道元であったり乃木大将であったり小林一茶であったりと、何れも歴史的著名人であった。謂わば、日本人なら誰しも知る有名人を主役としてその内面とその歴史的背景を描きだそうとしたわけだが、本作はあくまで庶民の目に映る「戦争」と庶民が体験する「戦争」を描いている。後の『闇に咲く花』『雪やこんこん』と併せ、昭和十年代から二十年代の激動の時代を日本人(庶民)がどう生きたかを描く「昭和庶民伝」を三部作の連作として描こうと、作者は当初から意図していたらしい。従って、これまでの著名人が主人公の歴史モノ芝居と異なり歴史的史実という制約が無いので、どこにでも居る市井の人々の日常生活を通し、あの時代の(軍人以外の)日本人が誰しも抱いていた願いや喜びや悲しみを実感込めて生き生きと創作している。
 また、これまでの井上芝居の特徴としてあった奇想天外な発想と奇抜な趣向、過剰とも言える奔放な言葉遊び、性へのあからさまな言及等々の一種躁的けたたましさは影を潜め、実に淡々とした作風になっている。加えて、これまた井上芝居の特徴であった挿入歌も一変した。つまり、芝居用に新たに挿入歌を書き下ろしたり、あるいは替歌の手法を使うのではなく、当時のヒット曲をオリジナルのまま流したり、登場人物が唄うのである(例えば『燦めく星座』や『月光値千金』『青空』など)。これも、今までの井上芝居からすると相当大きな変化である。
 こういった、焦点を小さく絞り込んでリアルに物語を描いていく『きらめく星座』は、これ以降の多くの井上芝居の通奏低音となる「祈り」が核となっているようにぼくには思える。登場人物をとりまく状況は限りなく悲惨で、皆過酷な運命を生きることを強いられていても、されどその悲惨な境遇にある彼らを救わんとする井上ひさしの「祈り」が随所に顕れているのである。
 それを象徴するような――この芝居のみならず、井上戯曲全作品の中でも随一の――名場面を以下に取り上げる。第二幕第三場、生まれんとする赤ん坊が到底仕合せになれそうもない今の状況に絶望して、みさをはお腹の赤ちゃんを漬物石で打とうとする。その時、広告文案家(今でいうコピーライター)の竹田が、誰かから「人間」という商品の広告文をたのまれたとしたら、自分はこう書くしかないだろうと、一人語りする場面である(なお本戯曲は全篇歴史的仮名遣いで書かれている):
「この宇宙には四千億もの太陽が、星があると申します。それぞれの星が平均十個の惑星を引き連れてゐるとすると惑星の数は約四兆。その四兆の惑星のなかに、この地球のやうに、ほどのよい気温と豊かな水に恵まれた惑星はいくつあるでせう。たぶんいくつもないでせう。だからこの宇宙に地球のやうな水惑星があること自体が奇蹟なのです。水惑星だからといつてかならず生命が発生するとはかぎりません。ところが地球にあるとき小さな生命が誕生しました。これも奇蹟です。その小さな生命が数かぎりない試練を経て人間にまで至ったのも奇蹟の連続です。そしてその人間のなかにあなたがゐるといふのも奇蹟です。かうして何億何兆もの奇蹟が積み重なった結果、あなたもわたしもいま、ここにかうしてゐるのです。わたしたちがゐる、いま生きてゐるといふだけでもうそれは奇蹟の中の奇蹟なのです。かうして話をしたり、だれかと恋だの喧嘩だのをすること、それもそのひとつひとつが奇蹟なのです。人間は奇蹟そのもの。人間の一挙手一投足も奇蹟そのもの。だから人間は生きなければなりません」。ちよつと長すぎる広告文ですが、かう書くしかないんぢやないでせうか」

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2011/07/09 16:09

投稿元:ブクログ

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