「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発行年月:1985.11
- 出版社: 早川書房
- レーベル: ハヤカワ・ポケット・ミステリ・ブックス
- サイズ:19cm/324p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-15-001459-0
薔薇は死を夢見る (ハヤカワ・ポケット・ミステリ・ブック ダルジール警視シリーズ)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
ダルジール警視シリーズ第7作
2001/09/26 21:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケルレン - この投稿者のレビュー一覧を見る
陶器会社の会長で、ダルジールの知り合いでもあるエルグッドが、パスコー警部のもとに奇妙な訴えを持ち込んできた。最近社員が相次いで死に、自分も命を狙われたと述べ、どれも同僚の一人であるアルダーマンが、事故に見せかけて次々に殺しているというのだ。誰もが馬鹿げた妄想だと思い、実際どの事故にも特に不審な点は見つからなかった。しかし、パスコーはどことなく腑に落ちないものを感じ、アルダーマンの生い立ちを調べていくと、彼の苦境を救うことになる都合の良い死が、過去にいくつもあったことが明らかになる。
控え目でもの静か、会社の仕事の面では出世欲も才能もないが、何事にも動じることなく薔薇作りに情熱を注いでいるアルダーマン。そして、世俗的な成功を手に入れ、女にも不自由しないが、いつも漠然とした不安を感じているエルグッド。この二人を対比させることによって、人生の幸福とは何だろうという古典的な問いが、皮肉とユーモアの中から滲み出てくる。