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紙の本
ユングのお薦め!
2002/04/28 15:59
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投稿者:春の海 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分は東洋文化の専門ではありませんが、おそらく中国における禅と道教との融合した精神文化の産物であり、具体的な瞑想の実践方法が述べられています。禅の瞑想指導との違いは、単に方法(座禅)のみを与える禅とは異なり、具体的な瞑想内容と結果として得られる瞑想体験をはっきり示していることです(しかし、後者の方法論の場合、目先の結果がモチベーションとされがちであり、あえてその愚を排斥する方法論が大乗の禅でもあるわけで、最終的に得られる精神状態はおそらく禅と同じものだと思われます。というより、究極では禅もタオもお互いを排斥しないはずですので)。ユングはこの瞑想をアニマ=アニムスの融合ととらえていたようですが、多分に自ら実践し追体験した内容を背景としているようです。あとは、露伴の努力論にある「気をもって心を率いるなかれ、心をもって気を率いよ、心をもって神を率いるなかれ、神をもって心を率いよ」の「神」ってなんだろう、とか思っていたのですが、この系統の書物を読むと何となくイメージできるようになるかもしれません。