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謎とき『罪と罰』(新潮選書)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.4 7件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1986.2
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮選書
  • サイズ:20cm/298p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-600303-5
  • 国内送料無料

紙の本

謎とき『罪と罰』 (新潮選書)

著者 江川 卓 (著)

【読売文学賞(第38回)】【「TRC MARC」の商品解説】

謎とき『罪と罰』 (新潮選書)

1,512(税込)

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評価内訳

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紙の本

読書には場合によって「入門書」のたぐいが必要だと思うのだが………

2004/04/13 13:34

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者は他界されているがロシア文学翻訳の権威で訳書にドストエフスキー『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』ソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』パステルナーク『ドクトル・ジバゴ』など多数ある。この書は帯に「難しいと思っていませんか? ドストエフスキーを本当に愉しむために最初に手にすべき1冊」と紹介されている。
難しいと思っています。世界中の識者による膨大な「罪と罰・論」や「ドストエフスキー論」が存在する中で予備知識もなく『罪と罰』を読んで理解できるはずはないのである。もちろん手軽な書評などあるはずがない。予備知識を全くもたずにこの歴史的所産を手にすることはかなりの冒険である。巻末に述べられている「解説」をまえもって読むことはやはり必要だし、さらに僕はこのようなケースでは百科事典の関連項目を事前に目を通すことにしている。
それでも『罪と罰』については判然としないままで今回が三度目の読書体験なのだが、初めて「入門書」との説明されていた本書を併読してみた。
役に立ったところはおおいにあった。たとえば僕はこれまでラスコーリニコフと無縁のペンキ屋ミコールカが老婆殺しについて虚偽の自白をして獄につながれる心情がわからなかった。ドストエフスキーはこの男がロシアのキリスト教の「分離派」に属していると説明しているだけである。本書によってこの「分離派」その中の「逃亡派」の教義に基づく信念の行為のであるとの解説で得心した次第である。このような思想的、歴史的背景の解説は僕にとってはなくてはならない予備知識だ。
しかし本書の本当の価値は別のところにあることが読み進むにつれてみえてきた。江川卓氏はドストエフスキーの表現する「単語」「文節」「語り」「名称」さらには「表題」「章割」「日付」「数」「句読点」にいたるまで誰も気づくことがなかったさまざまな隠喩、作者の存念が含まれていることを指摘しそれを丹念に分析されている。「謎とき」と銘打っていわゆる「とんでも本」的解説のようで素人うけしそうに見えるがとんでもなく重厚な見識の積み重ねによる解釈が含まれているのだ。ロシアの民話、わらべ歌、聖書、ギリシャ神話、ゴーゴリーやプーシキンの一節などなど。つまり『罪と罰』はそれら重要なパーツの巧妙な組み立てからなる精緻なからくり装置だと分析している。
正直言ってこの書自体が紹介にある一般読者のための入門書などではけっしてないと思った。著者の独自の『罪と罰』に関する専門的分析的な研究結果を発表している論文である。そのために『罪と罰』を小説として楽しむにはあまりにも分析的過ぎて細部に雑念が入りすぎる嫌いを感じた。これはドストエフスキー研究家というプロが読んでうなずく専門書なのだ。あるいは『罪と罰』をなんども読んだ愛読者が新たな発見に感興を覚える、その高いレベルの手引書なのだ。
僕らがからくり人形を見る。その生き生きとした表情、人間くさい精巧なしぐさに驚かされる。もちろんさらに内部構造のぜんまい仕掛けや歯車の組合せの妙まで知るにいたればなおさら驚嘆するのだが、そこまでわからなくても人形をありのまま見て驚くことで大衆の芸術玩味は充分ではないのか。
読書には場合によって「入門書」のたぐいが必要だと思う。ただそれぞれの読者の周辺知識レベルに応じた適切な解説書を探すのは難しいものだ。それを探すことに時間をかけるよりもわけもわからず読んでみる気持ちを大切にしたい。

書評集「よっちゃんの書斎」はこちらです

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2007/03/05 23:47

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2009/01/20 16:44

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2011/08/11 19:25

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2011/09/09 19:46

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2013/10/22 19:15

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2014/02/26 11:27

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