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日本歴史文学館 22 四千万歩の男 上
  • みんなの評価 5つ星のうち 4 1件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1986.4
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:20cm/607p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-06-193022-2
  • 国内送料無料
  • フィルムコート不可

紙の本

日本歴史文学館 22 四千万歩の男 上

著者 井上 ひさし (著)

日本歴史文学館 22 四千万歩の男 上

2,484(税込)

ポイント :23pt

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みんなのレビュー1件

みんなの評価4.0

評価内訳

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紙の本

井上ひさし全著作レヴュー73

2011/09/04 15:16

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:稲葉 芳明 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「週刊現代」1976年1月1号より1983年8月13・20日合併号まで330回にわたり連載。後に<蝦夷篇>が講談社「日本歴史文学館」シリーズ第22巻・第23巻として、<伊豆篇>が同シリーズ別巻として刊行。
 主人公は、江戸時代に日本初の日本全土実測地図を作ったことで名高い伊能忠敬。伊能家に婿入りしてから己の努力と才覚で家の財産を大きく増やし、隠居生活に入った後は独学で星学を学ぶ。子午線一度の正確な長さを知りたい余り、55歳にして蝦夷測量の旅で出かけるが、結果的にこの旅が全国測量という壮大な事業へと繋がっていく。
 この大長編小説のポイントは三つあると思う。まず一つ目は、忠敬の「歩み」を愚直なまでに忠実に再現しようとした著者の試み。上巻「お読みいただく前に」で、「「二歩で一間」の忠敬の歩み、その一歩一歩はまことに平凡である。だが、その平凡な一歩を支えているのは感動的なほど愚直な意志である。第二の人生を歩くことで全うしようと覚悟した、高貴さにまで高められた愚直な精神が彼の足を運ばしめているのである。そこで筆者も彼にならって、なるべく愚直に、その一歩一歩を記述したのだ」と記しているが、以前からの著者の地図好きに加え半ば病的なまでの資料漁りと凝り症が重なり、忠敬の歩みを輪をかけて愚直に再現しようと試みたのである。結果的に、最初の一年(寛政12年=1800年)を描くのに5年間かかって四百字詰原稿用紙で四千枚以上も費やしてしまったわけで、日本全土実測に費やした十七年間を再現するという気宇壮大な試みは見事に頓挫し、この「蝦夷篇」と次の「伊豆篇」で筆を置いて中断となってしまった。
 二つ目は、ホメロスのオデュッセイアさながらに、忠敬が測量の旅中様々な人物・事件に出くわすことである。一日一日律儀に引用される忠敬の手記は、天候・距離・観測結果が記された無味乾燥なものだが、実はここにこそ創作者井上ひさしは目をつけた。つまり、忠敬が記さなかった部分がたっぷりあることにつけこんで(?)、大いに創作の筆を振るったわけである。水戸黄門さながらに市井の人々と偶然関わり合うのは勿論、松前藩等の思惑陰謀騒動に否応なしに巻き込まれたり、加えて、実在の人物――松平定信、山東京伝、鷹見泉石、山形蟠桃、菅江真澄、間宮林蔵等々――が多数登場する。史実をベースにして忠敬の歩みを愚直に再現しつつ、ついついこうやってサービス精神旺盛に逸話を多数放り込む故、「道中記」の話の濃度は相当濃いものになっている。
 そして三つ目のポイントは、日本国が近い将来巻き込まれる歴史的大変動への予兆である。アイヌと彼らを虐げる和人との対立に近代日本の植民地主義・帝国主義を重ね合わせ、新しい農業の在り方を登場人物に唱えさせ、旧態依然たる藩の政策や幕府役人の事無かれ/長いものには巻かれろ主義を糾弾しと、井上ひさしの思想主張があちこちにふんだんに盛り込まれている。
 余りに気宇壮大な構想故に、完成にまで至らなかったのはかえすがえすも残念だったが、では失敗作なのかと云うとその正反対で、忠敬の一歩一歩に思いを馳せながら丁寧に読んでいけば、汲めども尽きぬ面白さが味わえる歴史小説の大力作である。

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