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三日月村の黒猫
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.5 6件
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  • カテゴリ:小学生
  • 発行年月:1986.4
  • 出版社: 偕成社
  • サイズ:22cm/144p
  • 利用対象:小学生
  • ISBN:4-03-528080-1
  • 国内送料無料

紙の本

三日月村の黒猫

著者 安房 直子 (作),司 修 (絵)

三日月村の黒猫

1,258(税込)

ポイント :11pt

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みんなのレビュー6件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

一番つらい時に支えてくれるもの

2010/07/21 00:20

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る

山本洋服店の山本さちおは12歳。

倒産してしまった洋服屋の店の前にうずくまって
おとうさんの帰りをじっと待っていた。

店の中にはだれもいなくて、品物はすっかり持ち出されていて、何も残っていない。

おとうさんは、お金を工面してきっと帰ってくる、
おまえのことは三日月村のおばあさんにたのんでおいたと言って、
出かけてしまったっきり。

三日月村は死んだおかあさんのいなかで、
遠い山の谷底の村。

そこにまだおばあさんがいるなんてとても思えないでいた。

家には不機嫌な探るような人たちがお父さんを訪ねてくる。

  このひろい世の中に、自分はひとりぼっちでのこされたのです。

  ふるふると、胸のふるえるような悲しみにおそわれて、
  おもわずしゃっくりあげそうになったとき、

このときに、「もしもし」とさちおに呼びかけたのは、
黒猫だったのである。

こんなときは、本当に心細いものだ。

いいときではなくて、こんなときに本当にいてくれる人はなんて貴重なんだろう。

それがたとえ不思議な猫であったとしても。

  大きな黒猫でした。金色の目が、きらりと光って、
  それが、なんと、ひとつだけ。

  つまり、片目の黒猫だったのです。

  そして、その黒猫のからだ全体は、
  なぜか、しっとりと、ぬれていました。

さらに、さちおは黒猫を観察し、黒猫の描写は続く。

  とにかく、すごい猫です。

  からだの大きさといい、毛なみのつややかさといい、
  そして、その片目の光りぐあいといい、みればみるほど、
  りっぱでぶきみで、
  そこらの猫とはまるで、ようすがちがいます。

  そのうえ、この猫は、首に
  黒いチョウネクタイなんかをしているのでした。

黒猫は、三日月村からおばあさんのかわりに来たと言い、
しばらくのあいだいっしょにくらして、
山本洋服店をいっしょにやってゆきましょうと言うのだ。

不思議な現れ方をした不思議な黒猫だが、
言うことはしごくまっとうである。

黒猫みたいに真っ黒で針はさびていて、
皮のベルトがすりきれているような手回しミシンを、
油をさして、針を磨けば使えるし、
これ一台あったら当分なんとかやっていけるとまで言い切った。

糸とはさみと縫い針があったらやってゆけるから、
当分の間は修繕だけにして、仕事を広げていきましょうと、
黒猫は、さちおに張り紙の指示をするのだった。

黒猫は、姿を見せないで、裏でミシンの作業をして、
店での応対はさちおが引き受ける。

これでどうにかやって行っていたのだが、
あるとき、この店で作ってもらったからあるはずだと
落としてしまったボタンをつけてほしいと持ち込まれた上着の
ボタンがどうしても店の中では見つからなかった。

これは三日月村のボタンだと黒猫に言われ、
さちおは三日月村にボタンを買いに行くことになった。

三日月村に行く方法は、ここでは詳しくは書かないでおくが、
切符もお金も要らず、列車に乗る必要もなく、
誰でも行くことができるのである。

でも、黒猫はさちおを送り出すときに、こんなことを言ったのだ。

  「三日月村へいくのは、かんたんです。

  でもね、だいじな約束があります。

  あそこへいったら、すぐ帰ってこなければいけません。

  あそこでボタンを買ったら、すぐ帰ってくること。

  そこが、どんなにたのしいところでも、けっして、
  ながいこといてはいけません。

  いればいるほど、帰るのが、むずかしくなりますんでね。」

その言葉を胸に、さちおは三日月村に行くのだが。

さちおが三日月村で経験したこととは・・・。

一番つらい時に支えてくれるものは、
普段の元気な時の自分が拠り所としていたものとは、
異なる世界だったりすることがある。

そこで癒され、学び、ゆっくり、静かに強くなっていく。

再び元気になる時は、
前の痛みを知らなかった頃とは違う強さを身につけているはずだ。

でも、癒しが必要な時と元気な時にいる場所は、
確かに違うように思う。

三日月村はさまざまな失われたものを象徴しているのであるが、
それは確かに、いつまでもいてはいけない、
いつかは旅立たなければならない場所だったのだ。

なお、本書は、図書館で手にしたもので、
現在は、児童書ハードカバーとしては
入手しづらい状態になっている。

この「三日月村の黒猫」は、
『安房直子コレクション 4 まよいこんだ異界の話』収録されていて、
そちらは入手可能である。

おそらく、この児童書ハードカバーでだけ楽しめるのは、
司修さんの版画の挿絵である。

表紙は、黒猫が黒い手回しミシンに向かうところで、
裏表紙は、片目の黒猫が描かれていて印象的だった。


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2004/11/15 23:54

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2010/11/08 22:50

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2006/09/24 21:15

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2008/02/28 16:51

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2009/02/08 02:39

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