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紙の本
とにかく煮え切らない二人の恋
2019/07/20 00:03
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
言文一致の「浮雲」が1887年(第1篇が刊行された年)の作品で、この作品が東京朝日で連載が開始されたのが1906年だから9年経過している。その間に登場人物も歳をとっており、「浮雲」では主人公・内海文三は融通の利かない堅物で結婚しようとしていた女は要領のいい本田という友人にとられるは、役所は首になるし。「其面影」では主人公・小野哲也は、既婚なのだが見込み違いだったと義母や妻に冷遇される、出戻りの義妹・小夜子と一緒になろうとするのだが哲也も小夜子も煮え切らない。義母のことも妻のことも世間体のこともどうでもいいと思うのだがともかくこの二人は煮え切らない。結局、かなしい結末を主人公は迎えることになるのだが、それは仕方がない