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文化人類学の歴史 社会思想から文化の科学へ
  • みんなの評価 5つ星のうち 5 1件
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  • カテゴリ:一般 大学生・院生
  • 発行年月:1987.8
  • 出版社: 新泉社
  • サイズ:20cm/256,41p
  • 利用対象:一般 大学生・院生
  • ISBN:4-7877-8716-0

紙の本

文化人類学の歴史 社会思想から文化の科学へ

著者 M.S.ガーバリーノ (著),木山 英明 (訳),大平 裕司 (訳)

文化人類学の歴史 社会思想から文化の科学へ

税込 2,750 25pt

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評価内訳

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紙の本

社会人類学・文化類学を統合した視座

2001/04/23 10:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:鍼原神無〔はりはら・かんな〕 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本の原題は、“Sociocultural Theory in Anthropology”。 “Sociocultural”は、日本語版の内で「社会・文化的」と訳されています。原著者ガバリーノが独自に提出した視座でしょうか。

 ガバリーノは、日本語版が刊行された1987年当時イリノイ大学の人類学教授でした。 『文化人類学の歴史』は、アメリカの一般過程の大学生を読者に想定した本。内容は、専門課程の人類学の概要と学説史を紹介したもの。日本でも、大学生以上の読者の方に向いたベーシックな概説書として、今でも通用する内容と思います。
 
 特に、「社会・文化的人類学」の視座が提示されることで、英国流の社会人類学とアメリカ流の人類学(文化人類学と自然人類学)の相互影響が、わかり易く整理されてる点が優れています。また、フランス流社会学などへの言及も適確と思われます。

 日本では、戦前の大学制度の関係で、人類学(自然人類学)は理科系、民族学(文化人類学)は文化系って制度が主流で、今でも続いています。こうした事情から、実は、一般向けの人類学概説書の中にも、目立たない偏りを秘めた本、少なくありません。
 その点、『文化人類学の歴史』は、単なる学説史ではなく、「人類学的なものの考え方」が洗練されて来た経緯を比較的偏り少なく整理した良書になっています。

 専門研究者ではない読者が人類学的な考え方について読んでいくなら、是非お勧めしたいベーシックな1冊です。

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