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紙の本
難解だが、完読すると充実
2006/07/18 00:47
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:濱本 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、先に読んだ「善悪の彼岸」の姉妹書で、ニーチェ自身が、自分の哲学の入門書としているものである。しかし、「善悪の彼岸」と同様、難解であった。「ツァストラストラはかく語りき」の方が、読み易く感じた。彼の「超人思想」と「永遠回帰」の思想は、理解しているつもりだが、本書から、その思想を読み取る事は、出来なかった。
「善悪の彼岸」と同様、字面を追っただけの読書となったが、こういう難解な哲学書を途中で投げ出す事無く、最後まで読めたという事で充実感がある。
紙の本
ニーチェのルサンチマンから見る伝統
2002/07/31 21:44
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:影山 師史 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本はニーチェがルサンチマン(怨恨感情)という視点から、当時の伝統といわれるものに対して、特にキリスト教道徳に批判を加えた書。当時は、思想のターニングポイントになるまでも大きな影響を与えたニーチェの哲学も、この本を現代人の感覚で読んでみると、単純に納得できる所が結構ある。
私がこの本を読んでいて、特に面白いと思ったのは、ニーチェが哲学者と結婚とか哲学者の一般的な性質を書いた所である。ここでは、過去の偉大な哲学者とは結婚をせず彼らは、結婚した哲学者は喜劇ものであると考えているといったこととか、哲学者の禁欲主義的理想を皮肉と共に批判する。これは結構うなずける点もありこの哲学者の見方は、とても面白い。
この本はニーチェの著作を初めて読む場合でもそのルサンチマンを理解できれば、とても読みやすい本である。
紙の本
善悪と道徳の生まれ出ずる源へ
2019/04/01 19:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ニーチェの代表作の一つである。本書はニーチェの論文集といったところであるが、『善悪の彼岸』の補論ともいわれている。しかし、補論どころのレベルではなく、それなりの深い考察が行われている。まず、最初の善悪の起源は、貴族階級の話から生じたものであり、さらにそこから有名なルサンチマンの起源も現れる。次に、人間の道徳や共感性の起源を、債務者ー債権者の関係として捉え、道徳観を暴き出す。最後は、一神教の話であるが、ここまでくればほとんど理解できたようなものである。ニーチェ独特の文体ゆえ苦労する書籍ではあるが、読む価値は十分にある。