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紙の本
名列車列伝ー時代を駆けた列車たち
2017/01/30 10:11
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投稿者:Carmilla - この投稿者のレビュー一覧を見る
1882年東海道線新橋ー横浜間に登場した「急行」から、国鉄民営化直前に登場した「新特急」「ライラック」「ホワイトアロー」まで、優等列車(本書で取り上げる「優等列車」は「準急」「快速」「急行」など、「普通列車」以外のすべての種別が対象である)の歴史を述べた本。全9章で構成されるが、各章冒頭には時代背景とダイヤ設定の狙いが詳しく書かれているので、俗に言う「鉄オタ」でなくても、歴史に少しでも興味を持っている人ならば、すんなりと理解できる内容になっている。列車編成、ダイヤ、走行区間だけでなく、客層についての解説がなされているのが嬉しい。またこの本には「鉄ちゃん」すらもわかっていないような事実が沢山盛り込まれている。東京ー大阪間を鉄道で行く場合、現在はほぼ全員が東海道新幹線を利用する。だが昭和30年代は、上野から上越線・北陸本線を経由する特急が存在したのだ。それもこの列車は電車でも客車でもなく、気動車(ディーゼルカー)特急だったのだ。12時間かかったが、当時はそれだけの需要があったのだ。また現在では普通列車しか走っていない路線に、急行列車が頻繁に走っていた時代があった事を知って、驚く読者も多いだろう。1960年代後半~1970年代は長距離列車全盛の時代だったが、運行区間が拡大する高速バスや飛行機に押され、長距離列車は次々と消えていった。熱烈な鉄道ファンとしては、かつて鉄道少年の憧れだったブルートレイン(寝台特急列車)の復活を切に祈っているのだが。