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徳川家康 25 孤城落月の巻
2019/01/09 16:56
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投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大坂夏の陣である。
家康の悲願である淀の方と秀頼母子の救出は叶わず
自害に追いやる結果となった。
原因は、秀頼があまりにも家臣に恵まれず、また、教育者もおらず、
好き放題の人生だったつけが廻ったのだろう。
自ら勝ち取った地位ではなく、親の七光りの人生の終焉だ。
天下泰平のためには、圧倒的な権力者の存在がない限り、
権力争いは絶えないのだろうか。
この問いは、現在も今後の未来についても悩み続ける命題と
なるだろう。
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大阪夏の陣図付き。豊臣方との激戦を制した家康。徳川による安定社会を目指すべく地盤固めが始まる。大御所としての地位を活用し次世代へと繋ぐ。
紙の本
メンツにこだわり続けた挙げ句
2022/10/02 18:07
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
自業自得とはいえ、且元が哀れ。豊臣家は、ここに至るまでに、助かる選択肢はいくつもあったのに、変なメンツにこだわり続けて、よりによって最悪の選択肢を取り続けた結果、滅亡。そして政宗の野望の煽りを受けた忠輝も、決断せざるを得なかった家康も気の毒。そして千姫のしょぐうは?次の最終巻で、どういう結末になるのか。いよいよ次で終わり!
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大坂夏の陣から忠輝との諍い、豊家の落人への処置の話など。戦の描写が今までにあったかなというぐらい丁寧だった。家康の想いは常人を飛び越え過ぎていて家臣にも伝わらず、秀頼を救うことはできなかった。
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大阪夏の陣で、秀頼と淀の方が自害。家康はショックを受ける。家康と秀忠の王道に対する考え方の違い。世間の目。全てが覇者の思うようには進まない。13.1.20
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死んだ。
みんな死んだ。
この長い小説で大阪城は常に描かれる舞台だった。その大阪城がついに落ちた。
家康の思想上のライバル真田幸村は家康の旗本まで迫るもついに果てた。だが、泰平を願う家康とは違い彼の築いた幕府は秀頼の頑是ない遺児国松までおも処刑してしまう。本当に家康は勝てたのだろうか?
泰平の最後の供物は家康の実子忠輝のようだ。
この小説はどう終わるのか?
泰平の世にどうなっていくのか?
家康の寿命はあと一年近くで尽きる。
最後の最後に家康最大のピンチが待っている。
彼は死ぬのだ。
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大坂城落城、豊臣家滅亡。
家康は秀頼を助けたかったのに、そうはさせないとする流れに飲み込まれたと描かれる。
もう少し、秀頼に頼り甲斐があれば、結果は変わったのかも。
近年の研究では、秀頼は暗愚ではなかったとの説もある。
真田幸村の活躍は大して描かれず。
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大権現様が生涯最期で最大の孤独を耐え忍ぶ25巻。
秀頼と淀殿を救おうとするも、救えなかった。
大権現様は天下泰平を維持するためにも
人情を無視してはならないと考えていたが、
自分が育ててきたはずの側近や子どもたちには、
大権現様の考え方は理解されていなかった。
やはり大権現様も人間だったのだろうか。
そして秀頼亡き後、世間の怒りの矛先は、
野心を抱いた松平忠輝や秀頼の遺児国松に及ぶ。
彼等を救えない事を嘆きつつも、
自分の努力が足りなかったからだと、
人を責めずに己を責める大権現様。
長かったこの物語もついに残り1冊となったが、
どんな結末が待っているのだろう。
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真田幸村が倒れ、奥原豊政は為すすべもなく、家康の苦労は徒労に終わる。
そして、巻の最後では、とうとう上総介忠輝処罰の話に進んでいく。
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大坂夏の陣。
家康以外を主人公とした本やドラマとは、豊臣家に対する家康のスタンスがだいぶ違う描かれ方をしている。
さらに、本巻ではとりわけ家康の孤独感が強調されているような気がする。
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いつか読もうと思っていた作品。「豊臣秀吉」、「織田信長」はある程度知った気でいたので、戦国時代の三大英雄、最後の一人を知るためにと思い読み始める。
結果、非常に感動した。司馬遼太郎作品や池波正太郎作品、世の中の一般的な「家康像」を覆す作品であった。家康がなぜ天下を取り、そして江戸幕府260年の平和な時代を築けたのか、おぼろげながら理解できた気がした。
また、著者の目を通して描かれた「家康の思考法」に強く感銘を受け、自己統制の本としても傍に置きたいと思った。
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太平の世か戦はなくならないか、王道と覇道、王道と王道。家康の哲学は深いところまで理解している人はいないのか。
それにしても豊臣方。最後まで人材がいなかった。それに比べれば、徳川はなんだかんだと人材がいる、と思われる。
ラスト1巻。家康の最期はどう描かれるのか。
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遂に、豊臣家滅びる。
大坂夏の陣も終結し、ますます孤独に追い込まれる家康。
天下泰平の夢を誰からも理解してもらえず、苦悩する。
その中での秀頼、淀の方の自害は家康の心を傷つけた。
いよいよ、次巻で最終巻。
人生の終わりに家康は、何を思うのか。
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とうとう大坂夏の陣へ。
徳川家康の心情が、よくある豊臣家を滅亡させるための謀略という解釈ではなく、あくまで秀頼を生かそうとして取った様々の豊作だったというあたりが人間味を感じて、この本の魅力になっている。合戦の描写はやや退屈。
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自業自得とはいえ、且元が哀れ。豊臣家は、ここに至るまでに、助かる選択肢はいくつもあったのに、変なメンツにこだわり続けて、よりによって最悪の選択肢を取り続けた結果、滅亡。そして政宗の野望の煽りを受けた忠輝も、決断せざるを得なかった家康も気の毒。そして千姫のしょぐうは?次の最終巻で、どういう結末になるのか。いよいよ次で終わり!