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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1988.10
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • サイズ:15cm/194p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-184319-6
文庫

紙の本

回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)

著者 村上 春樹 (著)

回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)

税込 419 3pt

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評価内訳

紙の本

回転木馬のデッドヒート

2002/06/12 15:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よしあき - この投稿者のレビュー一覧を見る

 回転木馬のデッドヒート。この題名を見たときその理由を思い浮かべることは出来なかったが、読後初めてその意味がわかった。そして、さすが村上春樹さんらしいと思った。
 
 我々は我々自身をはめこむことのできる我々の人生という運行システムを所有しているが、そのシステムは同時にまた我々自身をも規定している。それはメリーゴーランドによく似ている。それは定まった場所に定まった速度で巡回しているだけのことなのだ。どこにも行かないし、降りることも乗りかえることもできない。誰をも抜かないし、誰にも抜かれない。しかしそれでも我々はそんな回転木馬の上で仮想の敵に向けて熾烈なデッドヒートをくりひろげているように見える。 
  
 こんな文章で現代の社会を的確に捉えることができる村上春樹さんはさすがだと思ってしまう。事実、そのとおりなのだ。
 社会の枠にはめられることに違和感を抱きながら、どうしようもなく生きてゆく群像を鮮やかに描ききっている短編集。

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紙の本

落ちはないけれど

2002/05/28 11:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:鉄琴奏者 - この投稿者のレビュー一覧を見る

村上氏が見聞きした普通のような普通でないような人々の8つのストーリー。実話に基づいているという、それぞれのエピソードは、彼らの人生を象徴しているようでもあり、ただの小話のようでもある。どの話も、読者をその世界に引きづりこんだまま、このあとどうなるの、で、理由はなんなの?という余韻を残し、落ちのないまま終わる。落ちは読者が自分で考えろということか…。
それでも面白く読めてしまうところが村上春樹なのだろう。

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2004/12/02 00:04

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