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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1989.10
  • 出版社: 早川書房
  • レーベル: ハヤカワ文庫 NV
  • サイズ:16cm/310p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-15-040554-9
文庫

紙の本

レッド・ドラゴン 上 (ハヤカワ文庫 NV)

著者 トマス・ハリス (著),小倉 多加志 (訳)

レッド・ドラゴン 上 (ハヤカワ文庫 NV)

税込 704 6pt

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みんなのレビュー19件

みんなの評価3.6

評価内訳

紙の本

苦しみに満ちた他者理解の物語

2001/03/17 13:11

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:鍼原神無〔はりはら・かんな〕 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『羊たちの沈黙』の作者、トマス・ハリスによる『羊たち〜』の前作にあたる作品。

 満月の週末ごとに、中流家庭に押し入り、家族全員を惨殺する犯行を繰り返す殺人犯。
 物語は、この凶行の犯人を追うFBI捜査班の責任者が、引退していた捜査官ウィル・グレアムを捜査にひき出そうと折衝しているところから始まります。
 大まかには追う側と追われる側、それぞれの視点からの物語が交互に進み、サスペンスを盛り上げます。

 ウィル・グレアムを捜査に引き出そうとするFBIのクロフォードは、『羊たちの沈黙』で、女主人公クラリス・スターリングの上官として登場していた人物。
 ウィル・グレアム本人は、やはり、『羊たち〜』に登場する、“人喰い”ハンニバル・レクター博士を逮捕した前歴の持ち主でもあります(作中、本人は「自分が逮捕したわけではない」と語るのですけど)。

 グレアムは、犯罪者プロファイリングの専門家なのですが、単に優れたプロファイル技術を見込まれて捜査に担ぎ出されるのみではありません。「驚くべき視覚的記憶」を持つ「直感像所有者」、「感情移入能力」と「投影能力」に優れているとされます。

 「ジャック・クロフォードは、声こそグレアムだが、その話し方がクロフォード自身の話し方とリズムと構文がそっくりなのにきづいた。〔中略〕はじめクロフォードは彼がわざとそうしているのだ……話のリズムを相手と同じように調整するのがてなのだと思っていた。
 が、あとあとになってクロフォードはグレアムが知らず知らずのうちにそうやっているのだ……ときどきそれをやめようとしながら、やはりやめられないのだとわかった。」

 最終的には人格分裂の危機に襲われる殺人犯の思考を、追跡者グレアムが嫌々ながら理解してゆく経緯・葛藤が、この物語のキモでしょうか。

 下巻、最終章の末尾は、次のように締めくくられます。

 「グレアムは自分の中にも殺人を犯すあらゆる要素があることを知りすぎるほど知っていた……おそらく慈悲の要素だってそうだ。
 しかし殺人という行為を不愉快ながらも充分理解していた。
 人類の偉大な肉体の中で……文明を志向する人間の心の中で、われわれが自分自身でコントロールしているよこしまな衝動や、そうした衝動の暗い本能的な知覚が、肉体が入らせまいと防衛するヴィールスのように機能するのだろうか。
 昔ながらのおそろしい衝動が、ワクチンを作るヴィールスなのだろうか。
 ——そうだ、おれはシャイローを誤解していた。シャイローは取り憑かれてなどいない……取り憑かれているのが人間なんだ……シャイローは何とも思っちゃいないのだ……」

 「シャイロー」とゆうのは、南北戦争の激戦地が史跡公園になっている土地の名です。
 グレアムはかつて、この公園を訪れたときに、かつての激戦を思い「シャイローは取り憑かれていて、その美しさも半旗のように不吉だと思った」のですが。
 しかし、小説の結末の時点で彼は、病院のベッドの上での曖昧に混濁した思考の内に「取り憑かれているのは人間であって、自然ではない」、つまり「殺人とは、極めてにんげん的なもんだいなんだ」との理解に到達しているわけです。

 そして、その理解に達する経緯は苦しみに満ちた物語です。
 また、小説を読んできた読者は、こうした理解に達したからといって、ウィル・グレアムの生活の苦しみが軽減されるわけでもないことを知っていることでしょう。

 サイコ・サスペンスとも呼ばれる、小説『レッド・ドラゴン』の作品主題は、復讐心と慈悲、悪意と哀れみとに引き裂かれた人物の悲劇を、別の人物がいかに理解するか・し得るか、そうした物語内容が、サスペンスを通して描出されている、と言えます。

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紙の本

恋に落ちた殺人者

2001/02/09 13:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:つる - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本の上巻は一人の男が狂気をおび、殺人に手を染めていく様が描かれている。その残忍な殺人方法は、読んでいてぞっとする。
 しかし下巻になると、殺人者は恋に落ちる。恋の相手は盲目の女性だ。殺せと命じる自分の中の狂気、殺したくない方の自分、殺人者は二つに引き裂かれる。
 これはミステリーではない。心の葛藤を描いたものだ。殺すべきか殺さざるべきか、そしてその結末は…。読んでのお楽しみ。

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紙の本

レッド・ドラゴン

2001/12/08 23:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:真  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 人物描写に長けた作者らしく、殺人鬼ダラハイドの人物像が圧巻。レクターの存在が霞むくらいすごい。でもストーリーは面白みに欠けるかな。「羊たちの沈黙」の方が何倍も面白い。まあこれは殺人者の心理が一番の読みどころなので、その為にはストーリーはシンプルな方がいいのかも。

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紙の本

3部作は最初が一番楽しいことが多いんだけど

2001/03/06 22:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:katokt - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この3部作の翻訳をみると、1作目『レッドドラゴン』ではハンニバル(ハヤカワ文庫)→2作目『羊たちの沈黙』でハニバル(新潮文庫)→3作目『ハンニバル』(新潮文庫)といった具合なわけね。2作目訳した人も、まさかこんなにヒットして、また3作目で題名になるなんて思わなかったんだろうな。出版社もそれぐらいチェックすれば? でも人名の翻訳って難しいんだって、読みやすくとかも考えるし。他にも経緯があったりするのかな?

 とはいってもこのシリーズは2作目が傑出したできだな。

 ただこの作品にもウィリアム・ブレイクの絵の話とかミニ知識の話があるので、そういう部分で楽しむことは可能か?なんだか、ヴァン・ダインの推理小説みたいだな。ちなみにそうやって楽しんだ部分は…
続き

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紙の本

レッド・ドラゴン

2001/03/27 22:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:新田隆男 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 満月の夜になると犯行を繰り返す猟奇殺人犯、それを捕らえようとするFBIは、犯罪者の心理に限りなく接近する特殊な能力にたけた捜査官ウィル・グレアムを送り込む……。「レッド・ドラゴン」は、当時まだ聞きなれなかったプロファイリングという手法の導入が新鮮だった。

 今のところ、トマス・ハリスはデビュー作である『ブラック・サンデー』といわゆるレクター三部作『レッド・ドラゴン』『羊たちの沈黙』『ハンニバル』しか書いていないが、実は、この四作全てに共通しているのが、人殺しならぬ、人探しのテーマである。不特定多数の中から、どうやって一人を特定するのか。人探し=犯人探しというのは、ミステリーやサスペンスの基本ではあるが、ハリスほど、極端な規模でで展開し続ける作家はいない。○○家の誰、○○さんに怨むを持っている人、などから探すのではなく、常に全米中から誰か一人を見つけようとする。

 『ブラック・サンデー』では、テロ目的でアメリカに侵入したアラブ・ゲリラをスーパー・ボールに沸くマイアミから探し出すという難題。そして、『レッド・ドラゴン』ではやはり、州を越えて無差別(に見える)犯行を繰り返す猟奇殺人犯を特定しようとする物語が描かれる。『ブラック・サンデー』では、従来通り、聞き込み、張り込み、情報収集といった足による捜査がメインだが、『レッド・ドラゴン』では先の通り、プロファイリングが初導入された。捜査官側が犯人の精神構造に限りなく接近する、このスタイルの場合、殺人犯の造形、描きこみがしやすいという長所があった。都市に消えた連続殺人犯を捜査官が追うスタイルはそれまでにも無いわけではなかったが、そこでは追われる側はあくまでも点に過ぎない。だが、捜査官が、殺人鬼を分析しながら内面にも接近するこのスタイルならば、終われる側も血と肉をもったキャラクターとして立ち上がってくるのだ。

 『レッド・ドラゴン』における“噛みつき魔”ダラハイドは、捜査官グレアムを凌駕する存在感を見見せ、獄中にいながらその殺人鬼を操ったハンニバル・レクター博士は、結果的にサブ・キャラクターとして登場しながらも、やがては、タイトル・ロールにまで踊り出る。それを可能にしたのは、すべてプロファイリングの導入ありきだったのである。読み直すとすでに古典の風格さえ感じさせるのが、レクター三部作の第一作『レッド・ドラゴン』だ。

 尚、小説の『ハンニバル』は完結編の雰囲気が濃いが、映画版は続編を予感させている。映画『ハンニバル2』の原作は『レッド・ドラゴン』になるのではないかという声も聞かれるので、読み返すなら今かもしれない。

(新田隆男・エンタテインメント探偵)

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2004/10/11 10:50

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2004/11/01 18:48

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2004/11/23 03:15

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2010/01/31 23:05

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2010/07/25 23:38

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2012/02/04 13:54

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