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収録作品一覧
おばあちゃんに脱帽 | ジャック・フォックス 著 | 9-36 |
---|---|---|
転職への道 | ジャック・リッチー 著 | 37-52 |
カモのお返し | トマス・A・イーガン 著 | 53-60 |
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紙の本
ご用心
2005/05/31 14:19
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
書名のとおり、人のお金や宝石などを騙し取って生活している詐欺師たちを主人公にしたミステリー13編が収録されています。この主人公たち、要は犯罪者なのですが、読んでいるうちにいつのまにか応援している、そんな魅力にあふれた詐欺師たちが満載です。
人を騙す方法が多く載っているのですが、どの方法も基本は口のうまさ。どの短編も騙す方と騙される方の会話と、騙したつもりが騙されたなど、駆け引きがとても楽しく読めます。「こんな方法もあるんだ、気をつけなくては」とか、「ウマイ!ぜひ試してみよう!」と教えてくれる、とってもタメになる(?)一冊です。
収録作品:ジャック・フォックス「おばあちゃんに脱帽」 ジャック・リッチー「転職への道」 トマス・A・イーガン「カモのお返し」 キャメロン・ウイルス「広告欄の二人」 ロバート・ヴァラック「黒い帽子の男」 イライジャ・エリス「ネズミ捕り」 クラーク・ハワード「バードより愛をこめて」 ジェイム・サンダヴァル「贋作の報酬」 ジェラルド・カーシュ「カーミジンの偽札騒動」 O・ヘンリー「博愛主義的数学講座」 M・D・ポースト「マンハッタンの相場師」 ブライアン・クリーブ「最後の一仕事」 オーソン・ウェルズ「ハリイ・ライムの回想」
紙の本
とてもおもしろいのに、惜しいなあ
2005/04/14 17:23
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る
そのものズバリ詐欺がテーマのアンソロジー。収録作品は以下の通り。
ジャック・フォックス「おばあちゃんに脱帽」、ジャック・リッチー「転職への道」、トマス・イーガン「カモのお返し」、キャメロン・ウイルス「広告欄の二人」、ロバート・ヴァラック「黒い帽子の男」、イライジャ・エリス「ネズミ捕り」、クラーク・ハワード「バードより愛をこめて」、三条美穂「幕間・詐欺の手口教えます」、ジェイム・サンダヴァル「贋作の報酬」、ジェラルド・カーシュ「カーミジンの偽札騒動」、O・ヘンリー「博愛主義的数学講座」、M・D・ポースト「マンハッタンの相場師」、ブライアン・クリーヴ「最後の一仕事」、オーソン・ウェルズ「ハリイ・ライムの回想」。
小鷹信光アンソロジーのすばらしい点は、聞いた事もない作家のおもしろい話を多く載せている事。知名度よりも内容を重視する姿勢も好きだが、それを可能にするだけの博学さと言うか、いろいろな話をたくさん読みこなしている事に、つくづく感心してしまう。
前半は軽妙洒脱で痛快で、ひねりの効いた話がそろっていて、とにかくおもしろい。ただ惜しむらくは、ネタが詐欺だと知らずに読んでいたら、意表を突かれてもっとおもしろかっただろうと思える話が多い。テーマ別アンソロジーの難しいところである。
また、後半の話もおもしろいが、概して前半ほどの切れがないため、やや尻すぼみの印象を受けるのも惜しい。内容は全く同じでも、前半と後半を入れ替えるだけで、全体の印象はだいぶ違っただろう。