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紙の本
自分の音楽を大切にしてやろうよ
2001/04/18 18:38
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投稿者:読ん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作曲家で指揮者でもあった、芥川也寸志の音楽エッセイ集。最初の刊行が1959年5月(音楽の友社)だから、随分と古いものだ。古いけれどなんとも読み易い。おもしろい。ますます音楽が好きになれるような気がしたし、人が音楽が好きな理由も具体的に解ったように思う。
音楽という学問をしようとする人は「楽典」なりの専門書を読みなさい、と但し書きがある。しかし、私のようにただ音楽を聴くのが好きという人間にとってみれば、本書は十分に専門書の部類に入ると思った。楽しいエピソードなどを交えて「リズム談義」「旋律談義」「ハアモニィ談義」「形式談義」「楽器談義」などが繰り広げられる。
たとえば「形式談義」などは、最初に工場のサイレンだとかチンドン屋のラッパ、はたまたオーシーツクツクの蝉の声などが登場して、徐々に「ソナタ形式とは…」とか「ロンド形式とは…」となっていく。芥川也寸志さんに教えを受けておれば、もしかしたら私も音楽家になれていたかも!?と、大真面目に想像してしまった。このようにとんでもない錯覚を抱くほどに、芥川氏は自然な形で音楽を語ってくれる。
音楽は選ばれし者のみが享受できるなんて、そんなご大層なものじゃないんだ。最終章では「作曲してみよう!」なんて言ってくれる。
なんか勇気がわいてきた。それじゃひとつ挑戦してみるかな。
「ソミミ〜、ファレレ〜、ドレミファソソソ…」。ややっ!これは「ちょうちょ、ちょうちょのパクリになってしまった!」。
では、もう一度。「ソミミ〜、ファレソ〜、ドレミファソラソ〜…」。ん〜、どうもオリジナリティーが出ないな。
さて、もう一度…。