紙の本
「あしながおじさん」を読み終わったら
2002/06/06 23:48
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふーみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「あしながおじさん」の主人公ジュディ・アボットの大学での親友サリーが主人公となり、ジュディが育った孤児院の院長として奮闘する物語である。
「あしながおじさん」同様、この物語もサリーの出す書簡のみで進んでいく。院長という仕事に当初あまり乗り気でなかったサリーが、孤児院の改革という仕事にはまっていく様子が伺えて、次に彼女はどんなことをするのだろう、とわくわくしてしまう。孤児院の子供が引き起こすいたずらや事件には笑わずにはいられない。この物語は1915年に出版されているが、女性が当時から仕事を持って男性と対等に渡り合って働いていることや、サリー自身が結婚に悩む理由など、進歩的な考え方が随所に見られる。反面、精神障害者に対してなど一部偏った見方のある記述など気になる点もあることはあるが。
全体として、「あしながおじさん」と同じくらい、もしかしたらそれ以上に、楽しく読めるかもしれない。「あしながおじさん」を読んでから、ぜひ読んでいただきたいおすすめの一冊である。
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存在を知っていても読んだことがある方はなかなかいないのではないだろうか…。
この「続あしながおじさん」は原題は「Dear Enemy」
「enemy」とは「敵」との意味。
何が敵様なのかは読んでいただければわかると思うのだが…。
この「あしながおじさん」の続編ではジュディの大学時代の親友サリー・マクブライドが主人公として、親友ジュディが幼い頃育ったジョン・グリア孤児院の改革に奮闘するお話。これはサリーからサリーを取り囲む人々への書簡集となっている。
サリーは人はいいが、お嬢様なので、おねだり上手。
そして、お世辞にもおしとやかとは言えない。歯に物を着せぬ言い方はとても同じ作者が書いたものとは思えない。
しかし、最後の大どんでん返しは「あしながおじさん」以上に感動的で、読み終わったあとに思わず拍手せずにはいられない。
でも…本好きのあなたにはわかるはず…この結末ってもしかしてあの人のあの作品に似ていない?
そこがまたウェブスターらしいんだよね。
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“あしながおじさん”のジューディーの親友、サリーが主人公。
「男性だから、女性だから」が今より重要視されてる時代、
人間として自分の道を掴んでいく彼女に励まされます。
前作と同じく手紙形式だけど、サリーは色々な人に書いてるから
ちょっと視点がブレちゃう気が。
でもジューディー以上に力強いサリー、好きです。
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あしながおじさん本編よりもこっちの方が私は好きでした。いやいや孤児院を任されるのに、次第に心境が変化していくのが面白い。
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ランク四つ星半。
やっぱりハッピーエンドは良いよ…!
最愛の頑固一徹さんに惚れそうになりました(笑
「ああ、サリー、僕が、鉄でできているって思いますか?」
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ジュディの友達のサリーの話になった。往復書簡は読みやすくていい。往復してないけど。サリーも幸せになってよろしゅうござんした。
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ドクトル好き
あしながおじさんの続編
敵対する医者と孤児院の院長とかどんなラブコメ…
読みやすい上にニヤニヤ出来る
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ジュディは出てきませんが、あの友人があの孤児院を更正する?!ってな感じでびっくりしました。
おとな〜な恋もでてきます。
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ジュディのお友達、サリーのお話でした。
妻子持ち(妻故)と、ってヤバくね?
とかって思いつつ、読んでましたー。
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2008.12
面白くないわけじゃないけれど、昔に書かれ訳された本だと思う。言葉や用語がちょっと気にかかる。今じゃ絶対に使えない言葉が満載…。
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ジュディの親友サリーが主人公になって、孤児院経営に乗り出すこのお話。正編よりも社会的で、描かれる恋も大人っぽい。
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表題通り、『あしながおじさん』の続編です。
しかし、内容は、ジュディとペンデルトンさんの話ではありません。
サリーが孤児院の院長になるのですが、そこでの葛藤、ペンデルトン夫妻の近況、さらにはサリーの恋の話なんかも入ってきます。
サイーがジュディーへ書く手紙形式です。
原題は、"Dear Enemy"、サリーの恋はどうなるんでしょうか(苦笑)。
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「あしながおじさん」ほど面白いものではありませんが、これはこれで味のある本でした。あしながおじさんと同じく、本文は手紙形式で書かれていて、相変わらず軽妙な言葉使いと内容が面白いです。精神疾患、人種差別的な内容が所々に書かれていますが、「この時代にはこういう事がまことしやかに信じられていたのか、今の時代では出版の際には削除される記述だな~」なんて思いながら読みました。スコットランド人が登場人物として出てくるのですが、彼の会話の訛りが関西弁で書かれているのは雰囲気が出てないですね。実際のスコットランドの英語を考えると、東北弁で書かれるべきでしょう。ハリーポッターのハグリッドは、東北弁で書かれていますがとても雰囲気が伝わってきますもの。
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これは面白かった! 今読んでも通じる知恵に満ちています。
ビジネス書としても読めるような気もします。
実に有意義な読書でした。ロマンス話も楽しいし、オススメです!
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名作の続編がパワーダウンしてしまうのは宿命なのだろうか。
「蛇足」という表現が浮かんだ。
サリーは結構好きなキャラクターだったが、どうにも続編ではイメージががらりと変わってしまったような気がする。
何不自由なく育ったお嬢様が困難に立ち向かいました、という流れではあるのだが、前作ほどのインパクトはない。
ただJ・ウェブスターのすごいところが、今作もまたキャラクター付けが上手いのだ。一人ひとりのキャラクターが立っていて、ストーリーの中では誰も彼も外せない。
ゴードンがいい人すぎて、彼の幸せを願わずにはいられません。笑