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シャーロック・ホームズ対ドラキュラ あるいは血まみれ伯爵の冒険 (河出文庫)
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色々な物との対決を強いられるホームズって……
2002/07/30 18:18
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投稿者:木野下 - この投稿者のレビュー一覧を見る
副題──あるいは血まみれ伯爵の冒険──
ホームズとワトスンが、ヘルシング教授らと共に、吸血鬼ドラキュラ伯爵と対決していた、という怪作です。ホームズとヘルシング教授は、多くを語る必要なく共通の結論に達することが出来るという推理力の持ち主で、お互いの能力を自負する自信がそうさせるのか、少し緊張感のある関係を保ちながらも協力して、伯爵を追うことになります。
シャーロック・ホームズという世界で最も有名な架空の人物は、本当に数多くの者たちとの対決を強いられてきました。ドイルによるオリジナルでも、吸血鬼らしき存在との対決がありました。結婚を控えた女性を狙う《まだらの紐》、木から木へ飛び回る《這う男》、海辺で男を絶命させた《ライオンのたてがみ》と枚挙に暇がありません。
パロディにいたっては、オリジナル以上の難敵、珍妙な敵との対決を強いられています。オカルト怪人との対決もありました。怪盗紳士との対決もありましたし、なんということなのか、宇宙人と対決したこともあるのです。このことを考えると、ドラキュラくらいが相手ならば、同じ幻想文学に源を見出せる分野(ミステリとホラー)に君臨する、世界一高名なキャラクター同士、お似合いのライバルなのかもしれません。