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イリアス 上(岩波文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.3 28件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1992.9
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波文庫
  • サイズ:15cm/454p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-00-321021-2
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

イリアス 上 (岩波文庫)

著者 ホメロス (著),松平 千秋 (訳)

イリアス 上 (岩波文庫)

1,102(税込)

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みんなのレビュー28件

みんなの評価4.3

評価内訳

紙の本

2700年前のダイナミクスを感じてみませんか?

2005/09/23 11:16

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:phi - この投稿者のレビュー一覧を見る

 非常に愉しめました。初めは登場人物の,独特の呼称に戸惑いましたが,それに慣れると,巧く物語の流れに乗ることが出来ました。文体は特有のもの──比喩の多用など──で,その好みが分かれる所だ,と思いますが,私は,すっと入り込むことが出来ました。これには,訳の助けが大きかった,と思います。他の訳を読んでいませんので,比較は出来ませんが,松平氏のこれは,口頭詩の雰囲気を,良く出していて,巧い,と感じました。後,訳注の所々に,ヒューモアが見られる点も良かったですね。
 「ホメロス伝」は彼に対して特別な興味を持っている人には面白いかも知れません──と言った程度のものです。本当に,お負け,と言った感じですね。■

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紙の本

今読んでも生き生きとしていて感動的

2002/06/06 23:52

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る

読んだ事はなくても、名前を知らない人はいないだろう。ギリシア神話のトロイア戦争をテーマにした、約3000年前の大昔の叙事詩で、西洋文学の原点。話のタネ程度にしか期待していなかったのだが、読んでみて驚いた。とてもおもしろいのだ。確かに読みやすいとは言えないし、欠点を挙げればきりがない。それでも、今読んでも生き生きとしていて、感動的である。
ホメーロスはギリシアの詩人で、物語は当然ギリシア寄り。にもかかわらず、敵方のトロイアを“悪の枢軸”とは描いていない。それどころか、ギリシアの英雄たちが若干ステロタイプなのに対して、トロイア側の人々(第1王子で総大将のヘクトール、その妻アンドロマケー、戦争の原因を作った王子パリスと絶世の美女ヘレネー、老王プリアモス等)の方が、生き生きとしていて人間的に感じられる。だからこそ本書は、滅び行くものを悼む悲劇として心に響き、はるかなる時と場所を越えて読み継がれているのだと思う。

なお本書は、トロイア戦争の最初から最後までを描いたものではない。ギリシア側の主役の英雄アキレウスと総大将アガメムノンとの、戦争の途中での仲違いという、中途半端と思える箇所から始まっている。また、戦争の遠因である3人の女神の美しさ比べ(パリスの審判)や、直接の原因であるパリスとヘレネーの駆け落ちは、当然知っているものとされているので、それらの予備知識がないと辛いかもしれない。何らかの予習をお勧めする。私が使ったのは、ブルフィンチの「ギリシア・ローマ神話」だが、トロイア戦争の全容に加えて、「イーリアス」はここから始まると、アキレウスとアガメムノンの仲違いの背景の説明もあり、おかげで非常にわかりやすくなった。
本書には、戦争の終結部分(アキレウスの死、トロイアの木馬、トロイアの陥落)も描かれていない。読む前は正直なところ不満に感じた。だが、クライマックスのアキレウスとヘクトールの対決は最高に盛り上がったし、またフィナーレのヘクトールの葬送には、トロイアの滅亡を暗示する、しんみりとした味わいがあった。だまし討ちという盛り上がりに欠けるアキレウスの死や、陥落の血なまぐさい殺戮よりも、本書の終わらせ方の方がずっと良い、と今では思っている。

なお、木馬のエピソードが詳しく書かれているのは、トロイアの戦士アイネイアースの戦後の冒険を描いた、ウェルギリウスの「アエネーイス」である。また、トロイア戦争の全容を簡単に知りたければ、サトクリフの「トロイアの黒い船団」も役に立つ。ご参考までに。

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2006/10/26 14:51

投稿元:ブクログ

映画トロイの原作ということで買ってきたが、こちらは戦争はじまって10年位の所からのスタート、神々がやたら介入してくる、それはそれで面白いが、戦いの最中に一々英雄の生い立ちなどが語られるので、話が進まない、好きなキャラ以外はだんだん読むのが辛くなってくる

2006/08/17 10:50

投稿元:ブクログ

言わずとしれたホメロスの名作叙事詩ですが、散文形式で非常に読みやすい訳文になっています。全体の物語は唐突に始まり唐突に終わりますが、部分部分の生き生きとした描写は本当に魅力的。独特の枕詞や人物・事物の形容の仕方には思わず惹き込まれます。人と神が入り乱れるギリシア世界を堪能できる一冊。全二巻。(2006/8/16読了)

2013/12/22 20:41

投稿元:ブクログ

第1歌から第12歌までを収めている。アガメムノンが娘クリュセイスの身の代をだした祭司クリュセスを辱め、手ひどく追い返したことから物語がはじまる。クリュセスの願いを聞いたアポロンはアルゴス勢に疫病を流行らせ、これを危機に思ったアキレウスがアガメムノンに意見する。自分に戦利品がないことに怒ったアガメムノンは、アキレウスが戦利品の分配で受けとった愛妾プリセイスを取り上げた。アキレウスはこの辱めを母である女神テティスに訴え、テティスはゼウスに嘆願した。ゼウスはテティスの顔を立ててやろうと、アルゴス勢を危機に陥れる。ゼウスはまずアガメムノンの夢枕に立ち、偽って勝利を確約する。ここからアガメムノンはアキレウス抜きでトロイ攻めを敢行する。はじめは戦争のもととなったパリスとメネラオス(アガメムノンの弟)の一騎うちで決着をつけようとするが、パリスはアフロディーテに助けられ、逃走に成功する。パリスはメネラオスの妻ヘレネにほれてしまい、財宝をも奪ってトロイに逃げ帰ったのであった。この逃走から一騎打ちの誓約は破られ、全面衝突となり、神々も参戦する。アポロン・アフロディーテ・アレスがトロイ方に、ヘレネ・アテナがアルゴス方に与して戦う。このなかで戦果をあげていくのがアテナに守られたディオメデスである。ディオメデスはアフロディーテやアレス相手に傷を負わせる。ゼウスに加護をうけたヘクトルは妻アンドロマケと別れ、トロイもいつか滅びるであろうとの冷めた感覚ももちながら、戦場では勇戦する。ゼウスが神々に参戦を禁じたこともあり、アルゴス勢はヘクトルのため、劣勢となり、防壁を破られ、船陣に追い詰められることになる。アキレウスはネストル・オデュセウスらの説得にも動かない。また、アルゴス勢とトロイ勢の偵察も書いてある。イリアスに書かれている戦闘は投げやり、槍による突き、剣、斧、投石であり、拳闘を得意とする部隊もある。鉄は身の代に使われる程度で、武器は青銅、鎧は革と黄金・青銅である。倒した敵の武具は剥ぎ取って戦利品にする。戦車は基本的に移動用で降りて戦う。藤縄謙三『ホメロスの世界』では、ギリシアの土地は狭隘で、中国の戦争のように戦車から弓を射かける方式ではなく、基本的に肉弾戦であるから、より勇気が必要であったと言っていたように記憶している。ほかには、鷹が戦いの吉兆であったり、戦勝を祈願するために牛や羊を屠って神々に捧げる儀式、また、負傷に関する医学知識も興味深い。ヴェテラン、ネストルの描写に葡萄酒とタマネギのつまみがでてくるが、基本的に食べ物は牛肉である。

2006/11/30 16:46

投稿元:ブクログ

上下巻。
上巻はあまりにも長々と話が続くので、集中力の足りない私のようなものには辛い。色々と人物についての挿話が入るのがギリシアのお話らしいといえばそれまでだけれど・・・。
下巻ともなれば話は格段と面白くなる。特に後半の英雄達と神々が入り乱れての戦闘は、これぞギリシア神話!という印象がある。
どんなに集中力が途切れ、だらけていてもこの部分には引き込まれてしまう。さすがは古典。

2009/10/12 19:38

投稿元:ブクログ

ギリシア文明が誇る一大叙事詩。
トロイア戦争を題材に、神々をも交えた英傑たちの戦いを描く。

・・・のだが、何ともまぁ退屈でして。
登場する人物は、大体みんな勇猛果敢で力が強く、直情的。
神様は大体みんな自己中心的で、直情的。

登場人物は多いのに個性があると言えそうなのはほんの数名で(アキレウス、オデュッセウスなど)あとは名前が違うだけの無個性な存在。
その上、延々繰り広げられる戦闘描写は「誰々が何某を倒した。この何某はどこそこの出身で~」といったパターンの繰り返し。
この繰り返しも一応は「詩的な効果」を狙ってのことだそうだが、日本語に訳している時点でその効果も薄らいでいるわけで。
しょっちゅう入る神々の茶々も、似たり寄ったりのパターンの繰り返し。

この次に『オデュッセイア』も読もうと思っていたけど・・・、さすがに暫く遠慮したくなってしまった。

2008/07/29 19:29

投稿元:ブクログ

 現在のトルコ北西部の端にあった都イリオス(トロイ)をギリシャ遠征軍が攻めたという,いわゆるトロイア戦争の様子を伝える叙事詩.もともと口承によって伝えられてきた長大な詩であったが,紀元前6世紀後半ごろ,アテナイ市で詩人ホメロスの吟句が筆写され,この本の元となった.なおトロイア戦争自体は,考古学および歴史学の両面から,紀元前 1200 頃に実際にあったと推定されている.

 地中海文化圏での青銅器時代の終わり頃に相当する当時の生活や考え方,身の回りの道具類などに興味があって読んでいるが,「イリアス」の諸描写は細かく,そういった興味に答えてくれる.例えば,第 11 歌 596-617 (前線から戻ったネストルとエウリュメドンが一息つく場面)で登場する盃は,「黄金の鋲が打ってあり,把手は四つ,それぞれの把手の両側に,餌をついばむ姿の黄金製の鳩二羽が造りつけてあり,台座は二重になっている」というもので,これに酷似した盃が実際に発掘されているそうである.また,この時の酒のツマミは玉葱と蜂蜜.酒は葡萄酒を割ったものに山羊のチーズと白い大麦の粉をかけたもの.美味いんだろうか.

 人間的エピソードとしては,アカイア勢の王アガメムノンに怒るアキレウスが面白かった.ギリシャ側は,ヘレネを奪われたことに怒って戦争を始めたことになっているが,あろうことか味方,しかも人並み以上に働いたアキレウスに対して,アガメムノンは同じようなことをしたのだと,ひたすらに怒っている(詳しい経緯は語られないのだが,どうも妻を連れ去られたらしい).「厚顔無恥を身に纏ったようなあの男(アガメムノンのこと)にはもういっさい協力しない」と,この随一の実力を誇る英雄は,激しい怒りの表現を惜しまない.

2013/03/08 00:16

投稿元:ブクログ

人の名前がたくさん。「~の子」みたいな表現も多く、なかなか覚えきれない…
戦いでの人のやられ方や食べ物の描写が全体に比べなぜか細かい。

2011/10/15 18:40

投稿元:ブクログ

以前からホメロスは読まなきゃと思っていましたが、シュリーマンに触れ必要にかられて読み始めました。これが口承で伝わってきたのかと思うと奇跡ですが、ホメーロスの力はすごいなと見せつけられました。躍動感あふれる古代の英雄、その背後で身勝手に一喜一憂する神々。この対立はどうなんでしょうか。信仰も何もあったものではないと思うのはキリスト教的で、自然の不条理がこのように映じるのだなと持った次第です。

しかしこれ読んで発掘にとりかかったシュリーマンは何者かと思いましたが。

11/10/15

2008/07/10 08:29

投稿元:ブクログ

アキレウスとアガメムノンと戦利品の女性をめぐる対立。ギリシア軍を襲う疫病。戦闘への参加を拒否し自分の船に引き籠るアキレウス。メネラオスとアレクサンドロスの一騎打ち。ディオメディスの奮戦。ディオメディス、オデュッセウスの偵察。ドロンの殺害。ヘクトル率いるトロイア勢の猛攻。突破される防壁。

1996年7月18日再読

2015/06/01 21:19

投稿元:ブクログ

古代ギリシャの叙事詩。トロイア戦争の末期、英雄アキレウスの怒りから大将ヘクトールの戦死までの数日間を描く。戦場に響き渡る大音声の名乗りや叱咤、雑魚キャラを撫で切りしていく英雄たちの豪快さは、ジャンプやマガジンの少年誌、コーエーのゲームにも通じるものがある。絢爛で大仰な表現がテンコ盛りであけっぴろげな壮大さが心地よい。古典だとか文学だとか肩肘はらずに楽しめました。

2009/12/18 02:10

投稿元:ブクログ

トロイア戦争のほんの一部。
いきなり途中から始まるので、状況把握にちょっと苦労するかも。
人間と神の自分勝手ぶりを大いに堪能できます。
でもヘクトルはかっこよし。

ただ、神様の異名やらが何の説明もなくバンバン出てくるの(巻末に解説あり)で、予備知識がないと読みづらいかと思います。

2009/02/19 12:06

投稿元:ブクログ

ホメロスの叙事詩
トロイア陥落寸前のアキレウスとヘクトルの戦いを描く。
当時の人々は自分たちに理解できない事象をすべてオリュンポスの神々の仕業だと考えたんだなー感じた。

2009/03/14 10:36

投稿元:ブクログ

まだ読んでいる途中なのですが、長いのでちまちま更新していきます。

世界史をやった人ならば知らない人はいないだろうというくらいの作品。
世界史の教科書では古代ギリシアが最初の方にあることが多いので、特に世界史が苦手な人はテスト勉強するたびに世界史の教科書を一から読み直すことから、得意な人よりもより馴染みが深いかと思われ。

トロイア戦争のお話。ギリシア軍VSトロイア軍。
ブラピが出演している映画『トロイ』のお話。といっても、映画はこの話を舞台にしただけであって、必ずしも映画と同じ展開ではないです。

内容についての言及に移りますと、まずオリュンポスの神々が「冒涜だろwww」ってくらいに人間っぽく書かれているのが面白い。
例えばアキレウスが自軍の長であるアガメムノンから辱めを受けたときに、アキレウスの母テティスがオリュンポス山に行ってゼウスにアガメムノンを懲らしめるように懇願し、ゼウスはそれを快諾するのですが、それが奥方のヘレにばれて「テメー、何でテティスの味方してんだよ!」ってな感じで叱責され、しかも何か前からヘレと気まずくなってて、何を言っても、「そもそもあなたは昔から…」って言われて「あーメンド」ってゼウスが嘆いたり。
んで、こういう時って大体女同士でグルになるのが神の中であっても通例で(というか神でもやるから人間界でもそうなっているのか)、ヘレが娘のパラス=アテネと徒党を組み、「あたしらはあたしらで勝手にやりましょ」みたいな。
ゼウスもそれを聞いて「ああ、じゃあ勝手にやれば」みたいな。

何か、親族で運営している運命決定事務所って感じですね。「俺の言うこと聞かないとどーなるか分かってんだろうな!」と時折ゼウスは一家の大黒柱的な脅迫を行うのですが(実際彼は雷鳴の管轄権を持っているので強い)、「え、じゃあキレればいーじゃん」って感じにあしらわれて「なんだかなぁ」と嘆息。
そんな彼らが、今日も汗水たらして「こいつは生かしとこうかなぁ」などの決定を下しているのでしょう。

表現も面白く、「ああ、当時の叙事詩ってこんな言い回ししていたんだなぁ」なんてギリシア語を知らないなりにも想像力を膨らませることが出来ます。
具体的には
・枕詞が多い
→翼ある言葉、アイギス持つゼウス、洞なす船などといちいち枕詞を付します。
・人名がややこしい
→人名というか、ある人を表すときに「誰某の子」とか「誰某の孫」のような言い方が多いです。それに枕詞が更に付されることもあり、するとこの枕詞って誰にかかるんだろうと疑問に思ってしまうわけです。まあ別にそこまで厳密に読む必要もないでしょうが。

トロイア戦争を扱っているだけあり、戦闘シーンが多いのですが、世界史の教科書に載っている本とは思えないほどグロいです。
例えば「…臍の横を槍でつけは、臓腑はことごとく地上にこぼれ落ち…」のような描写は序の口です。ちなみに結構グロい描写の中に膀胱という語が使用されているのですが、当時の医学は解剖をするくらいまで発達していたのでしょうかね。

死の描写も同様に多く、「闇が両眼を��う」とか「黒い死が彼を襲う」とかの書き方が一般的で、当時の死に対する考え方を垣間見ることが出来ます。

それにしても分量が多いのですが、何故多いのかというと、当時こういった書き方が主流だったのかもしれませんが、匿名的な死の描写があまりありません。
具体的に申しますと、「何某は次々と人を切っていった」などという書き方はせず、「次に何某がきったのは何某と何某で、この何某は何某と何某の間に生まれ…」といった具合に一人ひとりの死を具体的に記述しています。勿論戦争するくらいなので、したがってかなりの人数であり、それゆえにこれでも氷山の一角なのでしょうが。

そういうわけで登場人物が滅茶苦茶多くて、アキレウスとかの大スターなら別に間違うことはないのですが何某VS何某の描写になるとどっちがどっちの軍なのか分からなくなることが多々あります。

原文は叙事詩であり、そのため韻律文でしょうから分かりづらい表現がたまにありますが、この訳者はデキル人なんで結構読みやすいです。

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