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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:1993/08/01
  • 出版社: 日本放送出版協会
  • レーベル: NHKブックス
  • サイズ:19cm/189p 図版16p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-14-001668-X

紙の本

絵画を読む イコノロジー入門 (NHKブックス)

著者 若桑 みどり (著)

絵画を読む イコノロジー入門 (NHKブックス)

税込 1,177 10pt

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みんなのレビュー17件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (8件)
  • 星 4 (5件)
  • 星 3 (3件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

すぐれた入門書とは

2002/07/06 14:24

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ベリ - この投稿者のレビュー一覧を見る

すぐれた入門書というのは不思議な感動を覚える。
そしてそれに邂逅するのは読書の大きな喜びの一つである。

易しい言葉で読者に理解しやすいよう心配りしながらも、
一つのジャンルの持つ膨大な知識の厚みをさりげなく見せる。
この本も読者の知的好奇心を巧みに刺激しながら、
新しいものを発見する喜びを与えてくれるすぐれた入門書である。

絵画というものが人間の単純な心の発露だけであるならば、
おそらくはここまでの芸術にならなかったであろう。
例えばラスコーの洞窟画には強いインパクトはあっても、
絵画がすべてそのバリエーションであるならば実にさびしいものである。

しかし、現実は違う道を歩んできた。
我々が単純に美しいもの、驚嘆するものと見てきた絵画に、
なんと画家は沢山の思想を織り込んできたのか!

思想というものも人間の心の表現である。
それを意識しながら美的感動をすることは決して邪道でなく、
むしろそうあるべきであるとこの本で初めて啓発された思いである。

美術を見る新しい楽しみを教えてくれたこの本に心から感謝したい。

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紙の本

良質で知的な推理小説の味わい

2001/09/25 23:55

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みゆの父 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 見果てぬ夢だと思うけど、娘にはオペラ歌手になってほしいと僕は思ってる。それにしてもなぜオペラ歌手なのかといえば、答は簡単だ。親は自分にないものを子供に期待するっていうけど、全くその通り。要するに、音楽に限らず、芸術全体のセンスが僕本人にないからなのだ。だから「二歳だからまだまだこれから」って根拠なく思ったり、テレビの音楽で踊ってる姿を見たり音楽教室に通うのを楽しんでるって聞いたりして、心密かに期待してるわけだ。もちろん、ものごころ付いた娘が「いやだ」っていったら、すぐに諦めるだけの覚悟はあるけど。
 そんな僕にとっては、音楽だけじゃなくて絵画も禁断の領域だ。国立西洋美術館とか大原美術館とかルーブル美術館とかオルセー美術館とか、一応それなりにツボは押さえてきたつもりだけど、「それじゃ絵を見て心から楽しんでますか」って聞かれたら一瞬くちごもるだろう。何度か絵を見て魂をゆさぶられるような経験をしたことはあるけど、あまり打率は良くない。やはりセンスの問題なのだろうか。
 美術史家のの若桑さんは、イコノロジーっていう方法を紹介しながら、僕みたいな絵の素人が絵を(ここが大切だけど)楽しく鑑賞する方法を知らせるために、この本を書いた。彼女によると、日本では、絵は読み解くものじゃなくて感じ取るものだって考えられてきた。でも、画家は能力と技術と経済力の全てを使って絵を描いてるわけだから、見る側も知性と知識と洞察力を総動員しなきゃ失礼だろう。しかも、知性を使うと、そのうちに感受性も鋭くなる。何よりも、画家が(意識的か無意識にか)絵に隠したメッセージを読み取れるようになるから、絵を見るのが楽しくなる。この絵の読み解き方を研究するのがイコノロジー、日本語では図像解釈学だ。
 若桑さんはこの方法を使って、ボッティチェッリからミケランジェロからレンブラントからブリューゲルまで、主に一六世紀に活躍した有名な(僕ですら知ってる)画家の絵を次から次へと読み解く。たとえば、この当時、静物や切り花は世俗的快楽のはかなさを表現してた。ボッティチェッリの有名な絵「春」は新プラトン主義哲学の主張する「対立するものの調和」っていう「弁証法」を表現してた。聖母子像(イエスとマリア)が減って聖家族像(イエスとマリアとヨゼフ)が増えたのは、北イタリアで父の権威が高まったことを反映してたた。初代ローマ教皇のペテロ像の表現する意味が「栄光」から「人間的な弱さ」に変わったのは、対抗宗教改革と関係してた。老人は「賢明」を意味したけど、老女は「滅び」を意味してた。若桑さんの鮮やかな手つきにみとれてるうちに、はっとするような発見が現れる。それはまるで良質の推理小説を読むような快感だ。でも、この本のハイライトはブリューゲルの絵「バベルの塔」を読み解いた最終章だ。岩を削って立ってる塔は(岩は初代ローマ教皇ペテロを表わすから)カトリック教会だ、ブリューゲルは歪んだ塔を描くことによって教会の没落を証言した、この主張は両方とも説得的だしエキサイティングだ。芸術を鑑賞する側にとって、知識や知性を持つことがどれほど大切か、どれほど視野を広げ、深くしてくれるかを、僕らはここから読み取ることができるはずだ。
 ということは、感受性がないとしても、ちゃんと勉強して知性と知識を身に付ければ、少しはまともに芸術を鑑賞できるかもしれない。感受性だけじゃなくて知性も必要だっていう若桑さんのメッセージは、僕には心強い味方になりそうだ。でも、よく考えると、この二つをうまくつなげるためにはかなり芸術的なセンスが必要みたいだ。やっぱり僕には無理そうだから、娘に期待することにしよう。期待された方は迷惑だろうけど。

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