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紙の本
進化の時計
著者 伊井 直行 (著)
「ぼくはまだジョウジーのことが忘れられないでいた。…彼女はサルだし、もはやジョウジーという名前ですらない…」。進化の時代の針が動き始める時、知的興奮と小説の面白さが爆発す...
進化の時計
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商品説明
「ぼくはまだジョウジーのことが忘れられないでいた。…彼女はサルだし、もはやジョウジーという名前ですらない…」。進化の時代の針が動き始める時、知的興奮と小説の面白さが爆発する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
伊井 直行
- 略歴
- 〈伊井直行〉1953年宮崎県生まれ。慶応大学文学部に学ぶ。京都の出版社に5年半勤務後、83年に退職。この年「草のかんむり」で群像新人賞受賞。著書に「パパの伝説」など。
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電子書籍
うさんくさい人が満載
2019/01/28 18:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルだけ聞いて「何だか小難しい内容なのかな」と警戒していたのだが、ボルネオオマキザル(シンオオマキザル)をめぐるイザコザが描かれているだけで、タイトルの「進化の時計」は登場人物のひとりが自分の絵のタイトルにつけた名前だ。このサルを研究していた科学者が進化の過程を目の当たりにしているのだという幻想にかぶれて頭がおかしくなっていく。現存するサルはこれ以上進化しないとわかっているはずの科学者が・・・。この作品のサルにかかわっている人で悪人でないのは主人公と恋人だけで、あとの人はみんな胡散臭い人かもうはっきりと根っからの悪人だ。賢いサルのジョウジーにしても主人公に比べたら悪人かもしれない
紙の本
独善的な人間ばかりの小説
2016/01/22 22:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コーシカ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分のことを正しいと信じきっている人物がずいぶん多い作品だ。
神様気分で野生動物に干渉して生態系を破壊してしまうと間違いの一言で大量虐殺、動物愛護のためなら不法侵入する団体、気分のムラで八つ当たりしてくる恋人、程度は違えどかなり自分本位な人間ばかりだ。
読み始めは主人公が事件に巻き込まれて癖のある人物たちに悪戦苦闘する話かなと思っていたのだが、イマイチ感情移入できないなぁと。
話自体は面白いので読み進めるのは苦じゃないのに不思議だったのだが、後半で恋人に『あなたには感情がない!』となじられる場面ですごくスッキリした。
目の前のことにしか反応せずいつまでも成長しない作中で一番人間らしくないのは主人公だ。
教訓があって、学ぶべきことがある話だけが良いと言うのでは決してないが、やはりこの手の主人公は痛い目にあわないとね。
なので砦を脱出した後は猿は取り戻されるわ、恋人に振られるわで散々、かなり爽快だった。
しかし最後まで主人公は恋人に何故なじられているのかもわからず、目先のことだけにしか対応できない。
なんだかなぁ。