読割 50
紙の本
吸血鬼 (創元推理文庫)
著者 江戸川 乱歩 (著)
●北山猛邦氏推薦――「教典と読んでも過言ではない、とっておきのエンターテイメント小説」初秋の温泉宿で、美貌の女性、柳倭文子を間に挟み、世にも奇妙な決闘が執り行われようとし...
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吸血鬼
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商品説明
●北山猛邦氏推薦――「教典と読んでも過言ではない、とっておきのエンターテイメント小説」
初秋の温泉宿で、美貌の女性、柳倭文子を間に挟み、世にも奇妙な決闘が執り行われようとしていた。やがて舞台を東京に移すや、彼女をつけ狙う不気味な唇のない男が出現し、怪事件が続出する。明智と『魔術師』事件で知り合った美人助手文代、それに小林少年が加わり、怪人を向こうに回した死闘の幕が切って落とされる! 挿絵=岩田専太郎【本の内容】
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紙の本
吸血鬼。
2002/07/06 12:36
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投稿者:凛珠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
美しい未亡人を巡って、美青年と中年紳士が毒入りグラスで決闘をする。勝ったのは美青年の方だったが、折りしも「唇の無い男」という怪物が、未亡人を狙い始める。唇の無い男は、未亡人の夫の変わり果てた姿なのか……?
子供の為に美しい未亡人が、世にも醜悪な唇の無い男に襲われるシーンは乱歩のサディズム嗜好が表れている。おどろおどろしいながらも終わり方には「孤島の鬼」のような哀しい純愛が感じられ、切なく美しく仕上がっている。明智と文代の穏やかな幸福さと、「彼ら」の哀れな愛が対照的だ。乱歩の通俗ものでも、この「吸血鬼」は文学性が高い部類だと思う。