- カテゴリ:一般
- 発行年月:1994.4
- 出版社: 新潮社
- サイズ:20cm/322p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-10-397001-4
紙の本
東亰異聞
著者 小野 不由美 (著)
明治29年の帝都。そこは魑魅魍魎が跋扈し、人殺しが徘徊するもう一つの東京。その夜闇に繰り広げられる、公爵家の次期当主をめぐるお家騒動。人の心に巣食う闇を怪しく艶やかに描く...
東亰異聞
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
明治29年の帝都。そこは魑魅魍魎が跋扈し、人殺しが徘徊するもう一つの東京。その夜闇に繰り広げられる、公爵家の次期当主をめぐるお家騒動。人の心に巣食う闇を怪しく艶やかに描く伝奇ミステリー。【「TRC MARC」の商品解説】
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
帝都物語や、横溝正史(金田一耕助)、京極堂が好きな方、あるいはこれらに食傷気味の方。小野不由美「東亰異聞」読んで見ませんか?
2001/03/16 12:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぎゃあさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノスタルジィともしも…の融合。これは、明治の東亰(東京の誤植ではない!)を舞台とした、伝奇・推理の物語です。文明開化の光と、その影に潜むモノ。人(現実)と人ならぬモノ(非現実)の境界。
「あなたがよく知っているその人を、本当にあなたは知っていますか?」
「あなたの住んでいる街は、本当にあなたが知っている街ですか?」
この本は3回読み返すことをお薦めします。そしたら、ハードカバーで買っても高くはありません。
初めは、ただそのまま読んでください。著者は、作品世界に読者を引き込むことには定評のある方なのでうまく物語にひたれれば、最後にがつんと、どんでん返しをくらいます。それを楽しんでください。
次に、推理小説の謎解きのように、結末をにらんで伏線を拾ってください。著者の緻密な設計図がみえますか?
最後にもう一度、読んでみませんか。この東亰が針を進めて現在に至ったら、どんな世界が出現するのでしょうか? そんな空想さえ湧いてきませんか?
最後にこれは「書評」ではなく「推薦文」です。「書評」は、読んであなたがして下さい。