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紙の本
宇宙への熱い眼差し
2001/03/31 03:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る
「女子高生を宇宙飛行士に」という、奇想天外ではあるもののヤングアダルト系にありそうな基本設定とは裏腹に、内容は極めてシリアスというかストレートというか、つまりひねりのないまっすぐな話です。
日本のOECFを利用してソロモン諸島に作られた、どことなく怪しげな宇宙開発事業団「ソロモン宇宙協会」は、小柄で体重の軽い少女を宇宙飛行士にすることで、扱い慣れた小型の無人用ブースターで有人機を軌道に投入することを画策。そしてお父さんを探しにソロモン諸島にやってきた女子高生のゆかりは、特に宇宙に興味があるわけでもないのに、小柄だったばかりに巻き込まれてしまいます。宇宙飛行士を得たソロモン宇宙協会は、初の有人ロケット打ち上げに挑みます。
宇宙開発SFと言ってよいのでしょうか。いや、あまりSFという感じがしないほど現在と近い世界での、地味といえば地味、ハチャメチャといえばハチャメチャな話なのですが、底に流れるものは、ハインラインの『月を売った男』、ブラウンの『天の光はすべて星』と同じ、宇宙への熱い眼差し。作者の地味で地道な研究に対する真摯な姿勢が良いです。
と言うわけで、宇宙が好きな人、ロケットが好きな人はチェックされたし!!
紙の本
宇宙SFといえば
2001/03/23 04:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しおん - この投稿者のレビュー一覧を見る
新婚旅行で失踪したという父親を捜してソロモン諸島にやってきた女子高生、森田ゆかりは、体重が軽いということで、いきなり宇宙飛行士にさせられてしまう。そもそもロケットを打ち上げるというのは、日本政府出資のSSAと呼ばれる宇宙開発組織である。
初めは「猿でもできる簡単なアルバイト」と言われ、父の捜索も引き受けてくれるとのことで、軽く引き受けたゆかりだったが、全裸にされて検査漬けにはなるは、高いGでの猛訓練や、微積分を使った物理学の講義を受けなければならないなど、前途多難。一時は、任務を逃れようとしたりもするが、徐々に熱心になっていく。
異母兄弟のマツリという少女が途中から参加したり、物語はロケット打ち上げまでの訓練の模様を丁寧に描いていく。そして、ただ打ち上げてめでたしという訳ではなく、宇宙にあがってからもトラブルは続くのである。
「ロケット打ち上げ」ジャンル作品。
技術考証がしっかりしており、作者が言うとおり、もはやSFと呼べないくらい現実感がある。マツリのとぼけた口調もいい味だしてます。