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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1995.6
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/418p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-118704-5
文庫

紙の本

彼岸先生 (新潮文庫)

著者 島田 雅彦 (著)

【泉鏡花文学賞(第20回)】【「TRC MARC」の商品解説】

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彼岸先生 (新潮文庫)

税込 692 6pt

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みんなのレビュー34件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

はまったし、ためになるし、なんか、イイ!!

2002/07/15 14:43

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆうきっく - この投稿者のレビュー一覧を見る

夏目漱石の『こころ』に似た独特の雰囲気や謎を持った登場人物に翻弄されてしまう。久しぶりにはまった作品でした。

私は本を読むときにイイ文章を見つけたら、黄色のダーマトグラフで文章を塗りつぶしているのですが、その個所が多かったのです。人生の道しるべになるようなイイ文章がたくさんあったのです。行動するには恥がつきものだ…とかね?

先生に今日が共感出来なくとも、何かしら魅了される部分もあった。たくさんの巧妙なウソによって、自分を追い詰め、重大な行動に及んでしまったり、わざと、演じてみたりして…。

また、最後に解説者によって、知ったトリックのようなものも私はスキだし、なるほどなあと思う。むしろ、この解説によって、この本に対する評価がぐんと上がったような気もするけれど、「あっ」と思ったし、またそこで考えさせられた。

仲間と孤独と…。とても面白い本でした。

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紙の本

師弟

2001/05/19 02:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:粋花 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 最近、島田雅彦さんを好きになり、初めて読んだ小説が『彼岸先生』でした。中学生の時、漱石の『こころ』にえらく心奪われて、「現代版『こころ』」と書かれていたこの作品を読み、とても合点がいきました。まさに現代らしい“心”を描いた話だったので。

 結局、読みが浅いせいかどうかはわかりませんが、彼岸先生の心はとても深く、私にははっきりと先生の事を言い表わすのはとても難しいのですが、でも漠然と、不可解で不規則なものこそ人の心なのか、と再確認。そして漠然とわからない他人ほど人は興味を持ち、ひかれ、主人公や先生をとりまく女性たちは先生から目を離さずにはいられないのかもしれません。それが先生の、そしてこの小説の魅力だと思いました。

 私も彼岸先生のような人に出会ったら、主人公のようにきっと強くひかれ、弟子にしてもらいたい! この人の事をもっともっと知りたい! でも先生は他人に自分をわかられちゃたまらない、と思っているのかも。たしかに人に自分をわかってもらいたいと思う部分もあるけれど、全部わかられちゃたまらないし、他人の心はそもそも全てわかるはずもなく、つまり勝手にわかったつもりになられちゃたまりません。でもそれでも先生の言う「魂の交流」を誰もが求めずにはいられない。

 やや、『こころ』の先生の遺書にあたると思われる、彼岸先生の日記は『こころ』同様長いのですが、私的には『こころ』の遺書よりもこちらの日記の方が、その長い描写でよりリアルな感じがしました。

 つい、『こころ』ではあの長い遺書に「よく死ぬ前にこんなに長い手紙が書けたものだ」と正直思ってしまったのですが日記なら つらつらと長くても、いや、むしろ長い方がリアルだな、と思ったもので。

 人の心をリアルに描いた作品。彼岸先生のような人はそういないだろうけれど誰の心にもきっと似てるところはあるように思います。

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紙の本

彼岸と此岸のあいだ

2006/10/27 02:32

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:森山達矢 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「絶望はいい。ニヒリズムは悪徳だ。」(柴田翔)
この小説は出だしにすべてのことが書かれてある。
——もう人間はいなくなってしまった。人間の影だけだ。現実もまた消えてなくなってしまった。そして、フィクションだけが残った。私も君も、一切が途中であり、しかもすべてが終わっているフィクションの吹けば飛ぶような登場人物に過ぎない。
菊人は、先生を反面教師として(とは必ずしもいえないが)、
世の中と折り合いを付けた。
その折り合いの付け方とは、
「諦め」というような「世の中何もありゃしない」という
単純なニヒリズムではない。
「「諦めること」を諦める」という逆説的にポジティヴなものだ。
ここでいうニヒリズムとは、
「いま-ここ」だけしかないという諦めである。
またここでいうポジティヴというのは、
「いま-ここ」ではない「どこか」(彼岸)がある可能性を否定しないが、それを拒否しつつ、「いま-ここ」へ回帰するということである。
菊人は、彼岸の不可能性を感取し、「いま-ここ」へ回帰する。
が、そこへとどまり続けようとしているわけではない。
回帰した場所からも自由でいられること、これが肝要なのである。(ここがニヒリズムとの違いである。)
「此岸」と「彼岸」の両岸の間で宙ぶらりんのままでいること、
これが折り合いを付けるということなのである。
そして、宙ぶらりんのままいつづけること、現実とフィクションとの「あいだ」にいつづけるためには、「想像力」が必要なのである。
その想像力とはなにか?
「一切が途中であり、しかもすべてが終わっている」という矛盾の中を、その矛盾を止揚せず、矛盾を抱えたまま生きるために必要な能力なのである。

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紙の本

彼岸先生も辛いんだね

2019/09/19 22:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

先日読んでいた「若きウェルテルの悩み」に続いてこの小説にも三角関係が登場した。しかし、ウェルテルは自殺してしまったが「彼岸先生」は狂言自殺にとどまった。先生は手首を切ったとき(2度目の狂言自殺?)、精神科病院に収容された、この時、先生は恰好ばかりつけていた、何をしたって生きられるし何者であっての生きてゆけると口では言いながら小賢しい理屈やテクニックをこねくり回していただけだったことに気がつく。精神科病院で自分と同じような連中を発見したからだ。この作品は、もちろん夏目漱石の「こころ」を意識して作られた作品ではあるけれど、この作品には乃木将軍の殉死のような話は登場しない

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紙の本

彼岸先生

2002/02/18 00:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ポンタ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 彼岸に住んでいるから彼岸先生という名前の先生と僕との交流を描いた作品。現代版こころともいうべき作品。ただ、どうも島田さんの作品は肌にあわないのか楽しくは読めなかった。
 解説は蓮沼重彦さん。さすが、蓮沼さんという感じ。

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紙の本

屈折したオマージュ

2001/07/10 10:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:呑如来 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 漱石の方法論を作家として読み解いたこともある島田氏にとって、『こころ』のパロディを書くことは悲願だったのかもしれない。しかし、もちろん一筋縄ではいかない彼のこと、ただのリスペクト作品が出来上がるはずもなく、“先生”は浮気性だし、語り手もモヤモヤを溜め込んだ不甲斐ない大学生、なぜか女性陣(先生の妻、語り手の姉、恋人、そして"先生"が浮気してきた女性たち)だけは元気、という現代の恋愛事情を反映した悪意溢れる作品を生み出している。

 若者の日常をうまく書いているようでいながら、その実、小説家と言う設定からも島田雅彦本人とダブるよう設定されている“先生”の倦怠、若さへの嫉妬、ノスタルジーが小説世界を支配している。記号論や物語論を知らないとこれを島田氏の日常生活だと思って読んでしまう可能性もあるが、こういう手法は大江健三郎や村上春樹も多用しており、読者に登場人物=作者と思わせることこそ作者の狙いなのだ。とはいえ騙されてあげるのも読者の優しさかもしれないし、結局どういう読みをしようと構わないだろう。

 前半よりも、“先生”がニューヨークで書いていた日記が見つかり、それを中心に話が進んでいくようになってからが面白い。異国に身を置く"先生"の不安感は、イギリス留学していた頃の漱石のそれと重ねることもできる。そしてラストも漱石作品のように切ない余韻を残す。

 島田雅彦はこの作品で泉鏡花文学賞を受賞している。なお、文庫版では蓮實重彦が彼特有の鋭い読解を披露しているので、合わせて楽しむことが出来る。


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紙の本

この面白さを素直に受け止められなかった高校時代

2001/03/12 09:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:白井道也 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 高校生の時、この小説を友達から借りて読んだら、とても気分が悪いけどなんだか読み止められなくて一晩で読んだのを覚えている。なぜ気分が悪くなったかというと、当時の僕は夏目漱石に心酔していたから。「“ぼく”が“先生”に会って、“先生”が手紙を残すなんて『こころ』のパクりだろ。しかも『彼岸先生』なんてナメたタイトルつけやがって。それになんだ、このセックス描写の多さは不謹慎な奴だ」ってことで。
 でもこうして読み直すと、面白い小説だなぁとつくづく思う。“ぼく”のヘナチョコぶりも、“先生”の不謹慎さも、切ない。

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紙の本

「受け入れ難さ」のために

2001/07/28 23:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:KAJKEN - この投稿者のレビュー一覧を見る

 現代版「こころ」。泉鏡花賞受賞。抱かれたい作家ナンバーワン(マジ美男)。そういった枕詞以前に、こんな純文学性をもった現代小説、そうはお目にかかれないと思う。

 ストーリーは19歳のロシア文学青年「菊人」が、その街の対岸にすむ小説家の先生(=彼岸先生)に人生の弟子入りをし、先生の振る舞いや生き方の中から人間同士の関係性についてを師事するというもの。物語の後半は先生から菊人にあてられた書簡の体裁で、先生の過去や嘘についての独白が種明かしのような感じで挿入される。

 本作でのメインテーマはもちろんその「関係性」であって、「魂がふれあう」ようなコミュニケーションがどのようにして得られるものか、あるいは得られないものか、ということについて多少まわり道をしながら描かれている。

 それを菊人が先生の人間関係学の中から見つけていく。というその過程のお話だと思う。

 しかし僕はこの小説をオンリーワンたらしめているのは、特に後半部分にあると思う。それは先生の女性関係、女性遍歴、あるいは口説き方、付き合い方に対するスタンス、いってしまえば女性観、そういったもののもつ説得力である。実際その描写はかなり過激だ。ときに冗長に思えるほど、孤独な男の苦悩もある。 むせっかえるような性描写の部分もある。きっとこの部分が好きか嫌いかという点で、この小説の評価が分かれるのだろう。

 僕はむしろ女の子が読むといいと思った。その「受け入れ難さ」はそのまま男性に対する境界となる。そして男は誰しも救いがたくそういった面をもっていることも同時に認知してほしい。身勝手でごめん、て感じで。

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2004/11/08 14:41

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2005/09/29 22:17

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2006/05/23 21:21

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2007/05/19 15:22

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2007/07/27 17:26

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2008/05/17 00:30

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2008/09/13 19:31

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