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すべてがFになる (講談社ノベルス S&Mシリーズ)
著者 森 博嗣 (著)
【メフィスト賞(第1回)】14才で両親殺害の罪に問われ、孤島の研究施設に閉じ込もった天才工学博士、真賀田四季。教え子と共に島を訪れた助教授の犀川は、交信を断っていた博士の...
すべてがFになる (講談社ノベルス S&Mシリーズ)
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商品説明
【メフィスト賞(第1回)】14才で両親殺害の罪に問われ、孤島の研究施設に閉じ込もった天才工学博士、真賀田四季。教え子と共に島を訪れた助教授の犀川は、交信を断っていた博士の部屋から女の死体を発見する。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
読者にこびてない(?)のも魅力
2001/08/08 11:51
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投稿者:麒麟 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学の助教授犀川と、教え子の萌絵のシリーズの第一作。淡々とした性格の犀川を軸に、温度の低い文章にのって話は進むが、それゆえに、ウェディング姿の死体が登場するシーンなどのインパクトはすごい。
もちろん、登場する謎も、謎解きも、本格ミステリファン納得のすばらしさだろう。ただ、私は過去にプログラマをやっていたことがあるので、コンピュータに密接したこの作品を、一層面白く読めたのだと思うが、コンピュータに無知な人、またはコンピュータと聞くと拒否反応が起こるような人は、この作品をどう読んだのだろうと疑問に思う。
コンピュータ関係にそんなに詳しくない私の妹などは、コンピュータ絡みの記述はさっぱり意味がわからなかったがそれを差し引いても面白い作品だとほめていた。なるほど、生物に疎い私が「パラサイト・イヴ」を面白く読めたようなものだろうか。でも、その妹も、パソコンは普通に使えるし、コンピュータが嫌いなわけでもない。嫌うほどの人であっては、やはり面白さも半減してしまうのだろうかと、その辺りは少し残念に思う(作品を残念に思うのではなく、面白さがわからない読み手の方を残念に思うのだけれど)。
万人にうけようと思っていない、読者にこびていない感じが、また、魅力的であるのかもしれない。
紙の本
トリックがすごい
2002/06/29 00:57
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投稿者:ささゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
理系ミステリーである。登場人物の会話も、親しみをもてるわけではなく、「こういう人もいるのか?」と思いながら読み進んでいく感じ。
ただトリックがすばらしい。なんだかよくわからないコンピュータ関連の部分は読み飛ばしても、このトリックには注目だ。正直言っておどろいた。ただ、犯人の頭脳だからこういう冷静な犯罪もできるのかもしれないが、やはり人間らしさは感じられない。まあ、こういう低温なミステリーも一味違っていてたまにはいいだろう。
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これまでにないタイプのミステリ。
2001/10/25 13:00
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投稿者:みやぎあや - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学助教授の犀川と教え子のお嬢様、西之園萌絵が活躍するシリーズの第一弾。犀川と萌絵の会話、推理やトリックも含めて全てが理系的に統一されている。これまで理系というと文学的な文章の美しさとは正反対のものというイメージがつきまとっていたが、この作品ではその両者が見事に融和して不思議な雰囲気を作り上げていた。理論的でストイックな展開が最高に心地良い。そして犀川と萌絵の関係にも注目。
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面白いのだけど不可解
2001/03/29 23:09
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投稿者:すの - この投稿者のレビュー一覧を見る
そこそこパソコン触っている読書好きにはたまらない作品である。
しかし、自分は何となくわかりながら読めるが、最近のインターネットだけでパソコンいじってる人には全然様子が分からないのかもしれないとも思った。
自分は推理をしながら読むタイプの人間ではなく、登場人物の考え方などを読んでいくことを楽しむ方なのでよくわからないところは読んでいないかもしれない。
そして、この作品を読んだ直後からずっとこの本を読んだ人に問うているのだが…。
なんで犯人は殺人を犯したの?
動機がさっぱりわからないあたり、自分は読解力に欠けるようだ。それでも、人に勧めれる作品であるところも凄い。
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理系ミステリー
2001/02/21 19:41
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投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は森博嗣氏のデビュー作であり、その後シリーズになった、犀川創平と西之園萌絵が初登場する作品。
今までのミステリーとは違い、話の中にコンピュータに関係する要素が多く含まれていて、かなり新鮮(今はそうでもないけど)。新しいミステリーの流れの一つとして、読んでおいて損はない。ただ理系が苦手な人には、ちょっと読みにくいのも事実。