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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1996.9
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • サイズ:15cm/529p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-06-263322-1

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東福門院和子の涙 (講談社文庫)

著者 宮尾 登美子 (著)

東福門院和子の涙 (講談社文庫)

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評価内訳

紙の本

史上初の武家出身の国母

2002/07/30 15:57

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふーみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

徳川2代将軍の娘和子が朝廷に嫁ぎ「稀なる福運の姫君」と称えられた生涯を描いた歴史小説です。

自らの苦悩は決して語らない女性であったということを前提にしているので、和子に生涯側近く侍った「ゆき」という女性が語り部として登場しています。和子がこの世に登場するまでの背景もしっかり描かれているので話に入りやすく、本当に「ゆき」の話を小さな庵で聞いているような感覚を覚えます。

今の時代にも民間から皇室に嫁ぐことは大変な苦労をするだろうという感覚がありますが、その当時の朝廷の反感は(とくに女官ら)もっと大きいものであり、武家のお姫様が大歓迎で迎えられたわけではないことは容易に分かります。

その中で幾人かの皇子、皇女を生み国母と呼ばれ女性の栄華を極めたと言われながらも果たして幸せだったかどうか・・・夫たるべき天皇の御子をほかの女性からお生まれるのを幾人も眺めるしかないことに和子も涙を流したに違いないであろう。

大きな歴史的役割を果たしながらも、女性の悲しさが身にしみる小説でした。

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