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紙の本
分身 (集英社文庫)
著者 東野 圭吾 (著)
函館市生まれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。最近、自分にそっくりな女性がテレビ出演していたと聞いた—。小林双葉は東京の女子大生で20歳。アマチュアバンドの歌手...
分身 (集英社文庫)
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商品説明
函館市生まれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。最近、自分にそっくりな女性がテレビ出演していたと聞いた—。小林双葉は東京の女子大生で20歳。アマチュアバンドの歌手だが、なぜか母親からテレビ出演を禁止される。鞠子と双葉、この二人を結ぶものは何か?現代医学の危険な領域を描くサスペンス長篇。【「BOOK」データベースの商品解説】
私にそっくりな、もう一人の私がいる!?自分にそっくりな東京の女子大生・双葉をテレビで見て驚く札幌の女子大生・鞠子。2人を結ぶ宿命の絆とは何か?迫真のサスペンス長編。(解説・細谷正充)
【商品解説】
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紙の本
似ている人が3人はいると言うが
2008/03/31 20:41
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あん - この投稿者のレビュー一覧を見る
恐ろしくリアル。本ですが、映像が頭に浮かんできます。
テーマとなっている本技術については昔から時々取り沙汰されているので、何となく知っていますが、身近に捉えてみると、これ程に恐ろしいこととは。
実際に可能なんだろうと実感しました。
是非ドラマ・映画も観てみたいです。
紙の本
「変身」の直後に書かれたものだが…。
2002/05/14 19:59
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:某亜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東野圭吾ファンにはあまり勧められない。
率直に言って期待するほどおもしろくはない。
三分の一ほど読んだ時点でおよそ全体像がつかめてしまうだろう。
「変身」が売れなかったから書いた作品らしいが、
「変身」の方が格段に優秀な作品である。
しかし、クローン技術が本格化していない時点でこの可能性を断言した作者の先見力は認めざるを得ない。
紙の本
そっくりな二人の女の子の出生の秘密とは!
2016/01/21 08:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この小説は、東野圭吾氏の初期の頃の作品で、ストーリー展開といい、作品が伝えようとしている社会に向けた主張など、あらゆる点でよく練られたものであると思います。主人公の一人氏家鞠子は最近テレビで自分にそっくりな女性がいると友達から伝えられる。その後、彼女による独自の調査(?)が始まるのですが、その調査の過程で明らかにされるさまざまなな過去、そこには医学界に衝撃を与える出来事が。。。。社会的、倫理的な題材をもって、社会に訴えかける素晴らしい作品です。
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作者さん買い
2023/09/05 18:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カツサンド - この投稿者のレビュー一覧を見る
一気に読み終えました。
「クローン」という禁忌がテーマです。
血のつながりが最強ではない。という結論だと思って読んでいたのですが、う~ん、どうなのだろう?最後は何だかわかんなくなっちゃいました。
紙の本
自分にそっくりな人がテレビに
2002/07/18 22:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ファニー・ヒル - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公のふたりは育ったところも北海道と東京、性格も鞠子は生真面目で
双葉は活発、となにからなにまで違う。
しかし外見は瓜二つ。
お互いの存在を知らされずに育ったふたりだったが、実は同じDNAから作られた
クローンだったのだ。
二人を巡る陰謀、家族の変死、クローンの秘密など中身を読まないで概要だけ
なぞるととてもどろどろとした話のように見えるが、実は全く違う。
東野圭吾はこのシリアスなテーマをあくまでさわやかに仕上げている。
双葉の母親はさばさばした性格で、2人のやり取りを読んでいると、こういう
くだけた、堅苦しくない家庭ってあるよね、とまるで知っている人たちのように
感じられるし、鞠子も家族の秘密に悩んでいるのだが、うじうじと考えてばかり
いるのではなく、真相知ろうと行動していくところなど芯はとても強いのがわかる。
本の解説にもあるように、これはサスペンスでミステリーではありません。
「分身」というタイトルからしてなにを扱っているかは明らかだし、2人の出生
をめぐる秘密がなにであるかではなく、それが明らかになっていく過程がおもしろい
のです。
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未来
2015/06/03 00:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
もしこの世のどこかに自分のクローンがいたら、、、。
将来的にはありうる話。
東野先生の作品は科学の進歩に警鐘を鳴らすようなテーマが多いですね。
面白いです。
紙の本
双子・・・
2020/07/13 12:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
鞠子と双葉二人の視点で交互に話が進むので、てっきり「分身」=「お互い」だと思いつつt読み進めると、とんでもないことに。
人のエゴが産みだした悲しい子供達。
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驚きの展開
2017/01/08 16:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまもん - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまり聞きなれない題名だったので購入した。読み進めるうちに、サスペンスでもなくミステリーでもなく、驚きの展開で、いつものように一気読みしてしまった。
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自分と顔がそっくりの人間がいた。
2001/04/21 13:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みんみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
鞠子の章と双葉の章があり交互に話が進んで行く。
鞠子は、自分が全然母親に似ておらず、かつそのせいで母親に愛されていないと思い悩む。ある日、親子三人楽しい団欒の後で鞠子の母は、夫と娘に睡眠薬を飲ませ、家に火を放ち自らの命を絶ってしまう。いったいなぜ母は、自殺したのだろうか?大学生になった鞠子は自ら原因を調べ始める。
一方、双葉の方も母親に大反対されたにも関わらず、歌番組に出演し、その後、母親がひき逃げにあって殺されてしまう。
まったく別々の場所で育てられたこの二人、鞠子と双葉、なぜ顔も姿もそっくりなのか?二人がそれぞれ真相を追いかけ自分達の出生の秘密を解き明かしていく。
この二人は、殺されようとしているのか、いつめぐり合えるのかどきどきしながら一気に読めてしまう本です。
紙の本
さわやか〜
2001/02/20 01:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なお - この投稿者のレビュー一覧を見る
クローン(じゃないのかな)技術の進んだ現代を感動的に斬っていると思います。とちゅうで専門的な話になると,無知な私は退屈になってしまいますが,すぐにまたおもしろくなって読み入ってしまいます。
私の大好きな場面は、ラストシーンです。なんか爽やかで感じのいい終わり方でした。私もかじりたいです。
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現代医学を考える力作
2022/11/12 17:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:E司書 - この投稿者のレビュー一覧を見る
北海道の大学に通う鞠子。東京の大学に通う双葉。育った環境が違う二人は瓜二つの女性であった。この二人を結ぶものは想像を絶する事でもあった。この謎を探るため二人はそれぞれ奮闘し過去の真実に少しづつ近づいていく。そして最後に二人は・・・
紙の本
先駆的作品だったんだね
2020/01/29 22:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テトラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
多彩な作風を繰り広げる東野圭吾氏のジャンルの1つに医学系サスペンスというのが挙げられる。
古くはスポーツミステリ『鳥人計画』も人間の能力を科学的に向上させるある計画が通奏低音であったし、東野圭吾氏の作風の転機となった作品『宿命』と『変身』も医学の闇をテーマにして人間の心の謎を扱った作品だった。さらに変化球としては女性版ターミネーター、タランチュラが登場する『美しき凶器』もまた当て嵌まるだろう。
そして本書はその2文字の題名からして『宿命』、『変身』に連なる作品といえるだろう。
本書は全く同じ容貌をした氏家鞠子の章と小林双葉の章が交互で語られる形で物語は進む。題名とこの構成からも明らかだろうからネタバレにならないので敢えて書くが、この2人は同一の遺伝子から生まれたクローンなのだ。体外受精で生まれた子供たちが成長した姿である。
本書で語られる学問は発生学という耳慣れない学問。刊行されたのが93年なので現在同じ呼称なのか判らないが、細胞分裂の過程でどの細胞が目となり、口となるのか、その現象を探る学問と作中では書かれている。即ち『宿命』、『変身』と脳から遺伝子へと続く系譜が本書で垣間見える。
『宿命』では何が過去に起きていたのかを巧みに隠し、それが最終的に晃彦、勇作、美佐子の三人の隠された関係へ発展していくのに対し、『変身』、『分身』では先に何がなされているのかが判るようになっている。つまり医学的なミステリがこれら2作の主眼ではなく、それに伴う人間ドラマがメインテーマなのだ。
そして本書で描かれるのは母性。たとえ本当の自分の子ではなくとも母は子供を愛するのだという深い母の愛だ。
しとやかなお嬢様として育てられた氏家鞠子の母、男勝りの活発な女性として育てられた小林双葉の母、それぞれ方法は違っても、根底に通じるのは鞠子、双葉への献身的な愛だった。だからこそ2人は性格の違うのにも関わらず、我が子と自らの境遇の行く末を思い、悲嘆に暮れるのだ。特に事件の発端となった、頑なに禁じていた我が子のTV出演を叱りつける事無く、受け流した小林志保の母性が印象に強く残った。
鞠子と双葉がお互いの出生の秘密を探る道筋は交錯しながらもなかなか交わらず、なかなか邂逅に至らない。この最後に2人が出逢うラストシーンは作者が本書でやりたかった事なのは判るが、そこに至るまでが濃厚だっただけに最後は駆け足で過ぎた感じがするのが残念だ。
鞠子、双葉それぞれの旅程のパートナーだった下条、脇坂講介が途中退場するのもこの構成のために致し方ないがなんとも尻切れトンボのような結末に感じてならない。