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紙の本
死体は生きている (角川文庫)
著者 上野 正彦 (著)
変死体を検死していくと、喋るはずのない死体が語り出す。「わたしは、本当は殺されたのだ」と、死者が、真実の言葉で生者に訴えかける! 元東京都監察医務院長が明かすノンフィクシ...
死体は生きている (角川文庫)
死体は生きている
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商品説明
変死体を検死していくと、喋るはずのない死体が語り出す。「わたしは、本当は殺されたのだ」と、死者が、真実の言葉で生者に訴えかける! 元東京都監察医務院長が明かすノンフィクション。【商品解説】
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死体は本当に色々語るのですね。
2001/06/15 10:22
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投稿者:飯田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
元東京都観察医務院長として数多い変死体を検死してきた著者の経験が書かれている、ノンフィクションの本です。私はあるトーク番組に著者が出演された際に、そのお話がとても興味深いものであったことからこの本を読んでみたいと思いました。
本当ならばとても難しく重い題材であるはずが、彼の簡潔にして巧みな文章により、一気に読むことができます。この本を読み、人は死体になってからも人権を守られているということを知りました。死体を細かく検察し、ほんのわずかに体内に残された異変から、知識、経験を駆使して死因、ひいては事件の全貌を明らかにされていく様には、ただただ驚かされるばかりです。彼の言う、死体が語りかけてくる、というのはこういうことなのか、と分かりました。
またえがかれている死体のわずかな変化は、改めて人体というものの神秘を感じずにはおれませんでした。その他色々な事件に関するエピソードは、現代人間社会を浮き彫りにするものばかりで、現代社会のほんの些細な事で、または気づかぬうちにいつの間にかはまってしまう大きな落とし穴が少し怖くなったりもして、やはり清く正しく生きていけたら、と思いました。検死という未知の世界をかいま見られるだけでなく、人生をも考えさせられる本です。