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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.5 11件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1996.11
  • 出版社: 群像社
  • サイズ:16cm/62p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-905821-75-4

紙の本

私人 ノーベル賞受賞講演

著者 ヨシフ・ブロツキイ (著),沼野 充義 (訳)

社会という名の多数派が猛威をふるう時代の中で、一人の私人であることを選択しつづけたブロツキイが、詩の言葉を読まない社会にあてて語った繰り返し取り出される遺言。【「TRC ...

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私人 ノーベル賞受賞講演

税込 880 8pt

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商品説明

社会という名の多数派が猛威をふるう時代の中で、一人の私人であることを選択しつづけたブロツキイが、詩の言葉を読まない社会にあてて語った繰り返し取り出される遺言。【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなのレビュー11件

みんなの評価4.5

評価内訳

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紙の本

詩作は世界感覚の巨大な加速器

2006/09/13 11:25

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:仙道秀雄 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 再読三読することになると思う。コンパクトだが、意味深い言葉が散りばめられており、豊かで実り多い作品である。
以下引用
 詩というものは、ごみくずから生まれてくるものです。
 芸術が何かを教えてくれるとすれば、それは、人間の私的性格でしょう。自分が個別で、独自な、二つとない存在であるという感覚を持つように人間を鼓舞し、人間を社会的動物から個人へと変身させるのです。多くのものは、他人と分かち合うことができます。しかし、詩は人間に1対1で話しかけ、仲介者ぬきで直接の関係を結びます。「皆と違う表情」を獲得することにこそ、個人として生きることの意味があるのではないでしょうか。
 人間に課せられた仕事は何よりもまず、自分自身の人生を生き抜くこと。外から押しつけられた人生、指示された人生は、それがどんなに上品に見えるものでも駄目なのです。文学が素晴らしいのは、それが常に反復を避けようとするからです。その発展を決定するのは芸術家の個性ではなく、素材そのものの力学と論理であり、また毎回質的に新しい美的解決を見つけるよう要求する表現手段が辿ってきた運命なのです。
 ホモ・サピエンスはもう進歩を止めるべきだという判断が下されたとき初めて、文学は大衆の言葉で話すべきだということになるでしょう。そうでない限り、大衆のほうが文学の言葉で話すべきです。
 新しい美的現実はどのようなものであれ、倫理的現実を人間のためにより明確にしてくれます。なぜなら、美学こそは倫理の母だからです。審美的な選択は常に個人的なものであり、審美的な体験は常に私的な体験です。新しい美的現実はどのようなものであれ、それを体験する人間をいっそう私的な個人に変え、このような私的存在のあり方は、時に文学的な趣味の形をとることがありますが、・・・人間を奴隷化から守る一つの手段となりえます。
 個人の美的体験が豊富であればあるほど、趣味はしっかりしたものになり、道徳的な選択も明確になり、そして個人はより自由になります。人類学的な意味において人間は倫理的存在である前に、まず審美的存在です。
 詩人は続に詩神の声(ミューズ)と呼ばれるものが実際には言語の命令であることを常に知っています。つまり、詩人が言語を自分の道具にしているのではありません。言語のほうこそが自らの存在を継続させるための手段として詩人を使うのです。
 言語は書き手よりも常に年上であるにもかかわらず、いまだに膨大な遠心力を持っています。この遠心力は、言語の持つ時間的潜在能力、つまり前方に横たわるすべての時間によって与えられるものです。この潜在能力の大きさを決めるのは、・・・その言語で書かれている詩の質なのです。
 詩を書く者が詩を書くのは、何よりもまず、詩作が意識や、思考、世界感覚の巨大な加速器だからです。
そういわれてみるとわたしの思考は詩考でもあるかもしれない。音楽への直観もまた詩考かもしれない。この詩人について興味を持続させたいと思う。

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紙の本

詩は神に与えられる

2001/02/18 23:51

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:55555 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ヨシフ・ブロツキー(ロシア、1940−1996)のノーベル文学賞受賞講演をまとめた本である。ただ解説にあるブロツキーの逸話だけを書きたい。
 1963年ブロツキーは徒食者として逮捕された。その裁判の記録
裁判官「いったい、あなたの職業はなんです?」
ブロツキー「詩人です。詩人で、翻訳もします」
裁判官「誰があなたを詩人だと認めたんです?誰があなたを詩人の一人に加えたんです?」
ブロツキー「誰も」(挑戦的な態度はなく)「じゃあ、誰がぼくを人間の一人に加えたっていうんです?」
裁判官「でも、あなたはそれを勉強したんですか?」
ブロツキー「何を?」
裁判官「詩人になるための勉強ですよ。そういうことを教え、人材を養成する学校に、あなたは行こうとしなかったでしょう…」
ブロツキー「考えてもみませんでした…そんなことが教育で得られるだなんて」
裁判官「じゃあ、どうしたら得られると思うんです?」
ブロツキー「ぼくの考えでは、それは…神に与えられるものです」

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