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読割 50
紙の本
銀木犀 (河出文庫)
著者 長野 まゆみ (著)
銀木犀の茂みの中には、ちょうど少年ひとりが身を屈めて休むことができる隠れ処があった――樹木におおわれた古い庭に通う燈水のまえに現れた少年は誰? 『カンパネルラ』の別バージ...
銀木犀 (河出文庫)
銀木犀
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商品説明
銀木犀の茂みの中には、ちょうど少年ひとりが身を屈めて休むことができる隠れ処があった――樹木におおわれた古い庭に通う燈水のまえに現れた少年は誰? 『カンパネルラ』の別バージョン!【本の内容】
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紙の本
『カンパネルラ』の別バージョン。
2001/11/09 19:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆうり - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は、筆者の以前の作品『カンパネルラ』の別バージョンらしい。だが共通点は銀木犀という木が出て来ることしかないし、こちらは雰囲気が大分暗く、似ても似つかない内容となっている。
だが、私的にはこちらのほうが気に入っている。
仄かに香る孤独感や、「卵」に関する描写、設定が面白い。
紙の本
香り立つような情景描写がすばらしい。
2002/07/03 17:31
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:むつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
荒れ果てた庭の中にある一本の巨大な銀木犀。自分の寝台で眠ることの出来ない燈水にとっては、この銀木犀の繁みだけが唯一安息できる場所であった。木は燈水を包み込み、また燈水自身も木に馴染んでいく心地よさを感じていた。だがある日、一人の不思議な少年との出会いをきっかけに銀木犀との関係は姿を変えた。
少年から大人への成長段階にある燈水の危うい心理状態を、不思議な少年、鳥の卵、まるで生物の様に動き出す木を通して見事に描き出している。
それに加え、まるで木々の香りが読者のほうにまで届きそうな精緻な情景描写、文章の雰囲気がすばらしい。
この作品で和製ファンタジーの凄さを思い知った。