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商品説明
【大宅壮一ノンフィクション賞(第28回)】【講談社ノンフィクション賞(第19回)】美空ひばり、孫正義の涙の理由とは? その疑問から旅が始まった。一番身近で、一番見えにくい存在である在日韓国、朝鮮系の人々。彼らが日本で生きるということはどういうことなのか。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
野村 進
- 略歴
- 〈野村進〉1956年東京都生まれ。上智大学外国語学部英語学科中退。都立大学講師を経て、現在フリーのジャーナリスト。著書に「フィリピン新人民軍従軍記」「死なない身体」など。
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紙の本
在日は日本と韓国の懸け橋
2002/07/18 21:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イカレ=ポンティ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日韓共催のワールドカップを終えて、韓国に対する何らかの興味をもっている人が増えているのではないだろうか(ワールドカップが終わり、収束してゆく熱狂とともにすべてが雲散霧消してしまった人もいるかもしれないが…)。
韓国への感情がいいものであれ悪いものであれ、いまは韓国について知ろうとするもっともいい機会である、と私は考えてみた。そこで本屋に行ってみた。
韓国について書かれた本はとても多かった。しかし、私のように漠然と「韓国ってどういうところ?」、「韓国人や在日の人々は何を考えているの?」というようなことを知るには、どこから入ればいいのだろう。
結果的には、古本屋で手にしたこの本は私の期待をはるかに上回って、知的刺激を与えてくれた。変に「韓国とは!」みたいな、いきなり本質に迫ろうとするものではなく、在日や在米などの海外に在住しているコリアンに対象が絞られているのがよかったのかもしれない。在日の方々は、日本と韓国の懸け橋なのだ。
それにしても、在日の方々について、私たちは余りにも知識がなさ過ぎるし、想像以上に身近な存在であることを思い知らされる。最初の「にしきのあきら」の章を読むだけでも、そのことがよくわかるはずだ。カルチャーショックを起こしつつ、一気に引き込まれてしまうだろう。大宅壮一ノンフィクション賞おそるべし。
これからは、国家とアイデンティティがきれいに一致しないさまざまな人々(日系アメリカ人など)についても調べてみようと思った。そしてまた、韓国本体にも、徐々に近づいていければと考えている。