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商品説明
ヒーロー猫、夏みかん顔猫、多名猫、ノラあがり猫、震災被災猫…。いつかどこかで出会った猫たちとのあれこれ。猫と人間の境目が優しく溶けてゆく、面白くて、やがて物悲しいタカハシさんちの猫物語。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
高橋 直子
- 略歴
- 〈高橋直子〉1960年神戸市生まれ。筑波大学卒業。高橋源一郎夫人。エッセイスト。著書に「競馬の国のアリス」「芦毛のアン」「パドックのシンデレラ」がある。
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紙の本
猫、猫、ひたすら猫…
2006/05/29 21:20
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
猫大好き人間にとってたまらない本である。
まず何より楽しい。
高橋家のナオりんとゲンちゃんがアビシニアン猫・アリスに振り回される様子。
猫は容赦しません、二人が起きずば踏んで踏んで踏みまくる。
飼い猫ではないけど、餌をやってるキコがある一線まではついてこられるのだが、人間には見えない彼女の境界線まで来るとついていけなくなってうろうろする様子。
ほのぼのな世界、つい笑ってしまうような猫との交流。
でもそうかと思うと大震災で被災した猫、ノラで怪我をしている猫の話満載で物悲しくもなる。
まだ生きているのにハエが卵を産みつけていた猫の話なんて、びっくりした。
その猫の場合、後一時間もすればうじがわいて猫の方が死んでしまったのだという。
そんな猫を、高橋家の二人は必死で救う。
高橋家の二人はどれだけの猫を救うのだろう。
そう心配になるくらい、二人は怪我をした猫を見つけると手を差し伸べずにはいられない。
ナオりんは毎回泣きながら獣医に駆け込む。
その様子には読んでいて頭が下がる。
単なる猫好きではここまでできないだろう。
私は猫好き人間で、家の周りに猫があまりいないことを嘆くけれど、その背後にはこんな哀しい、つらい猫の現実もある。
そういったことを考えさせられるという意味でも猫好き人間にとってたまらない本。