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読割 50
紙の本
イノセントワールド (幻冬舎文庫)
著者 桜井 亜美 (著)
知的障害のある兄との性交、グループ売春、そして明かされる出生の秘密。さまよい、新しい現実感で生きぬく女子高生アミ。危険な生の輝きを伝える鮮烈なデビュー作の文庫版。【商品解...
イノセントワールド (幻冬舎文庫)
イノセントワールド
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商品説明
知的障害のある兄との性交、グループ売春、そして明かされる出生の秘密。さまよい、新しい現実感で生きぬく女子高生アミ。危険な生の輝きを伝える鮮烈なデビュー作の文庫版。【商品解説】
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紙の本
心が痛い
2002/07/15 16:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:郁江 - この投稿者のレビュー一覧を見る
桜井さんの作品は読んで楽しいという作品ではない。読んだ後 胸が痛くて なんだか泣きたいような気持ちになる。このイノセントワールドもそんな作品だ。イノセント…純粋・無垢という意味をもつ言葉。10代の頃は誰もが持っていた気持ちだけど、なんでだろう年を取ると共に無くなっていくんだ。強い感受性が失われて 全てのコトに慣れてしまって 新鮮な驚きとか 喜びとかが無くなっていくんだろう。
だけど この本を読むと 少しだけ青かったあの頃の気持ちが甦る気がする。純粋が故に傷ついて涙したあの頃に…感傷的な気持ちになれる1冊。もう1度10代のあの頃に戻りたいとは思わないけど、こうして思い出してみるのもいいかもしれない。あと何かに悩み傷ついている 10代の貴方 大丈夫だよ 案外人間タフにできているから。何年かたてば なんだって笑い飛ばせるようになります。心の傷もかさぶたみたいに いつのまにかに治っていて キレイに剥がせる時がくるんだから。
紙の本
少女小説。
2002/06/10 17:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:凛珠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
少女小説だと思った。無理解な大人、それに反抗する少女、穢れた純粋無垢──。決して新しいものではなく、特にここ数年はこの手のもの(登場人物の名が片仮名とかも)が多くて、それが何でもかんでも純文学の証かのような風潮にはいささか閉口している。既にジャンル化している感もあるが。本書はともかく、最近の「文学界」などの応募作は、そうしたものばかりなのだろうか? 今の世の中、性や暴力を派手に書いても、もう「新しく」などないと思うが。
現実を舞台にしていても「非現実的」だったり、大人の描写が薄っぺらなのも少女小説らしい。十七歳の少女(頭が良いという設定だが)の一人称にしては、堅い熟語表現が多用され、不自然ではあるが、そこが良いのかもしれない。文章は誌的だ。蜷川実花氏の写真は素晴らしく美しい。