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- カテゴリ:中学生
- 発行年月:1997.10
- 出版社: あすなろ書房
- サイズ:20cm/127p
- 利用対象:中学生
- ISBN:4-7515-1802-X
紙の本
ナゲキバト
両親を亡くして、お祖父さんの家に引きとられることになった9歳の少年ハニバルのひと夏をつづる。ハニバルがほんの出来心で銃を向けた小さな鳥が、命の尊さを教えてくれた。全米に静...
ナゲキバト
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商品説明
両親を亡くして、お祖父さんの家に引きとられることになった9歳の少年ハニバルのひと夏をつづる。ハニバルがほんの出来心で銃を向けた小さな鳥が、命の尊さを教えてくれた。全米に静かなブームを巻きおこした珠玉の物語。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ラリー・バークダル
- 略歴
- 〈バークダル〉ユタ州在住。自費出版で出版された「ナゲキバト」が反響を呼ぶ。
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紙の本
大切な人への贈り物にしたい本です。
2003/12/08 17:17
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:甲斐小泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカの片田舎が舞台の、少年と祖父の交流を描いた、なんとも心温まる物語である。読んでいる間に、心の中に暖かいものが静かに広がる気持ちになった。
主人公の少年ハニバルは不幸にも、交通事故で両親を亡くし、一人身の祖父ポップの元に引き取られる。ポップは名もなき庶民の一人ではあるが、非常に深い知恵をもった人で、ハニバルの心の成長に非常に大きな力を発揮する。
例えば、遊び相手がいなかったハニバルの友達となったチャーリーは、いわば社会の最底辺の与太者の父親と暮らし、虐待もされている。私だったら、あんな子とつきあってはダメととめてしまうと思う。だが、ポッポは目くじらを立てることなく、父親は気の毒な人だからそうっとしておいてチャーリーとはいっぱい遊びなさいと言う。その気負わないさらりとした対応に子ども達への深い愛情を感じる。
またある時は、ハニバルは主を失い廃屋になった両親の家を祖父にいざなわれて訪れる。二人がどんなに一生懸命生きていたか、自分がどんなに愛されていたか、ハニバルは残されていたものたちから再確認する。
動物達との交流から、無益な殺生の意味を知る下りには、ただ甘いだけで、自分のした事の責任を取らせない現代の子育て風潮に、静かな抗議をしているようにさえ思われた。
ひとつひとつのエピソードに愛情があふれ、いわゆるドラマティックな事件が起こるわけではないが、生きることの尊さや悲しさを教えてくれる文字通り珠玉のような物語である。自費出版から始まってベストセラーになったというが、この物語の良さを認めた人が多いというのは、世の中もまだまだ捨てたものではないと思う。
今の日本は「勝ち組」「負け組み」と経済面だけで人を分けるのが流行になっているようだが、経済面では決して豊かではなくても、ポッポのような素晴らしいおじいちゃんは間違いなく人生の勝ち組である。こんな心の暖かな人がたくさんいるのが本当に豊かな社会というのだろうと思う。
ギスギスした風潮が続く日本でこそ、もっと広く読まれたらいいのに、と思うが、先ずは大切な人に読んでもらいたい本である。シンプルで上品な装丁の本なので、素敵な贈り物になると思う。
紙の本
清い心
2003/04/20 23:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハカセ - この投稿者のレビュー一覧を見る
心が洗われた。
道につまずくたびに思い出したい言葉があふれている。
成長過程にある人も、すでに目標を達成してしまった人も
読むと心に何かが宿っているのを感じるだろう。
この本に出会えたことを心から感謝する。
かつてよく知っていて今すっかり忘れていたものを思い出した。
自分の気持ちに「正直」になれる一冊だ。
紙の本
ナゲキバトから学べ!
2000/09/20 22:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゅりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
“ナゲキバト”って聞いて、「何のこと?」って思う人が多いと思う。ナゲキバトって言うのは、主人公ハニバルが殺してしまう鳥の名前。それはとても、切ないお話。
このお話は、大人になったハニバルが子供の頃を回想しているって言う設定。主人公は9歳のハニバル。ハニバルが両親を失って、祖父と暮らすことになる。って言うところから話は始まる。 わたしにはこのお話を簡単に、言葉であらわすなんてことは、出来ないけど、生きていていく上で大切なことが書かれているっていうことだけは言える。大抵のひとは、感動すると思う。大人は特に。ハニバルはいろんな体験をした。その体験がこのお話には詰め込まれている。その体験から、ハニバルが感じたことをみんなにも読みとって欲しいと思う。
最近は、子供が変な事件を起こしているってよく話題になる。そんな事件を起こした子供たちに、そして、まだ純粋無垢な子供たちに、1番読んでもらいたいのは、現在を生きる子供の心を失ってしまった可哀想な大人たちに。本当に、感動するから。自分がまだ、子供の心を失っていないって思う人も、試しに読んでみて。そして、この本を周りの人に勧めてあげて。こんな感情を感じたことがないまま死んでしまうなんて可哀想すぎるから。
人によって価値観なんて違うから、めったに感動しないなんていう人もいるだろう。でも、これはどんな人にでも感じることだから、きっと、感動できるだろう。
最近は感動できる場面でも子供が感動しなくなった。感動するはずの場面で、「クサイ」なんて言って、笑いとばしているのが本当のところだ。感動することが“カッコワルイ”と思っているのだ。「タイタニック」という、話題になった映画を見て「感動した」「泣いた」って言う人はいるのに、誰も知らないような、ましてや、学校で上映する映画(授業のいっかんとして)なんかなら、泣けて当然の場面で笑いとばしたりしている。わたしは、そんな状況を見て、なんだか淋しくなった。もっと、自分をさらけ出してもいいんじゃないかって、そう思った。こんな社会になってしまったのはなんのせいか?そんなことは、わからない。けど、この社会を変えるなら今しかない。さあ、この本の感動のたくさんの人に伝えてあげよう!