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紙の本
午後のキルトの会は、運命共同体?
2007/06/05 11:38
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴぃたぁ・パンダ - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代背景は、「大草原の小さな家」と同時代と言えば、雰囲気はわかるだろう(笑
田舎町ハーヴェイヴィルの産業の中心は、農業という典型的な、田舎町。
そこの農家の奥さん達を中心に集まる、キルトの会。その名も「THE PERSIAN PICKLE CLUB」(原題)。
「PERSIAN PICKLE」とは、柄を表す。いわゆる、ベイズリー(ゾウリムシ)模様 である。
主人公というか、語り手は、メンバーの中で一番若い「クィーニー」
彼女の目や生活を通して、メンバーの出来事が色々語られていく。
小さい田舎町でも、人間が生活していれば、いろんな奴もいれば、いろんな出来事が起きる。
短編連作の形を取っているが、最終章では、最後は、「にやり」と、出来るであろう大団円的な展開。
作品中でも、キルトのパターンの名称が色々出てくる。
キルトを趣味にしている方々は、そういった意味でも、色々楽しめると思う。
パターンや、生地・端布の交換等、共感できるやり取りは多いのではないか?
休憩の時に出される、お茶請けも各人持ち回りになっている。
どんなお菓子が出されるかは、読んでのお楽しみに、、、、(日本人にはなじみの薄いものもあるが、、、、)
干ばつ時の農業地帯という苦境にあって、弱者である女性達が、単なるストレス解消のための趣味の会というだけではなく、運命共同体みたいな結びつき・絆ができていて、逆境にあればあるほど強いし、強まるものである。
そういった、友情・思いやり、人の機微みたいなものも、うまく描かれていると言ってよいだろう。
但し、ものすごく疑問だったのが、登場する妊婦が強い酒(バーボンやらのウィスキー、カクテル)を飲んでいいのだろうか?
当時は、そういうことには、鈍感だったのだろうか?
生まれて来た子供は、チアノーゼと思われる状態で、2日でなくなってしまったが、、、、
その辺の描写は、「どうよ?」と思った。