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ごむにんげん | 5-70 | |
---|---|---|
妖怪ポスト | 71-215 |
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紙の本
語らなくても分かってくれる人がいるということは心強い
2001/05/20 07:58
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投稿者:あう - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんてインパクトのあるタイトルなのだろうと思い、いったいどんな話なのかと読まずにはいられませんでした。中身自体は爽やかな少女小説という感じで、ストーリーにすごい展開があるわけでもなく、割りとすっきりとしているのですが、文章のテンポがとても気持ちいいです。主人公の語り口調もさばさばっとしていて爽快です。
図書館の隣の席の男に、「あんた、ごむにんげんだろ」と思わず言ってしまったことから始まる、主人公の少女とごむにんげん(ごむぞう)との物語ですが、家庭問題などもあり、人と関わることが苦手だった主人公の心が、ごむぞうによって徐々に癒されていく姿に、ふんわりとした温かい気持ちになりました。その反面、じわっと心に染みてくる切なさもあり、最後の辺は結構泣けました。何よりも、主人公とごむぞうの心と心が自然に通じ合っている感じが素敵です。ごむぞうみたいな人が側にいてくれたらいいよなあと思うのと共に、自分も誰かの“ごむにんげん”になれたらなと思いました。