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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1997.11
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • サイズ:15cm/648p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-263308-6
文庫

紙の本

女性刑事 (講談社文庫)

著者 M.オルシェイカー (著),加藤 しをり (訳)

女性刑事 (講談社文庫)

税込 1,047 9pt

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評価内訳

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紙の本

人の行動を支配するものとは?

2002/07/26 16:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:亀豆 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 次々と発見される惨殺死体。だが、犯人と目された男はすでに死んでいた。事件を追う刑事サンディの前に現れた新たな容疑者は脳外科医のニコラス。いつしか彼に魅かれていくサンディ。果たして彼は真犯人なのか!?行き詰まる捜査と女心に悩むサンディに迫る魔手・・・。(カバー裏より抜粋)

 主人公は女性刑事サンディ。優秀な刑事だが、夫とは別居中、仕事の忙しさのせいで彼氏とのデートも満足にできずにいる。
そんな時に起こる猟奇殺人事件。
 手口等から一人の男が浮かび上がるが、彼はすでに死んでいた。それでも調べていくと、その男には弟がいた。神経外科医で、輝くばかりの魅力を持つニコラスが。
警察に協力するようでいて、どこか謎の部分を持つ彼にサンディは惹かれていくが疑いもぬぐいきれない。
 犯人からサンディへと次々手紙が届き、犯人の狙いはサンディ自身に・・・。

 サンディと職場の仲間との会話など、明るくコミカルに描かれている部分もあるが、全体としては不気味な雰囲気が漂う。
 手の込んだ精密な手口。
犯人が「作品」と呼ぶ被害者達はかなり残忍で凄惨な殺され方をしている。
 これといった確かな証拠も得られないまま、次々と殺人が行われ・・・。

 最後には、意外な真相が待ち受けている。
おぞましくも魅力ある、スリリングな物語である。

 本書はSF医学犯罪小説らしい。つまり、本物っぽい虚構の医学がうまく混ぜられているのだ。
 しかし、虚構と現実。
どこからが虚構なのか分からないほど説得力のある設定はすごい。

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