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幕末日本探訪記 江戸と北京 (講談社学術文庫)
英国生まれの世界的プラントハンターが、植物採集のため幕末の長崎、江戸、北京などを歴訪。団子坂や染井村の植木市など各地で珍しい園芸植物を手に入れるだけでなく、茶店や農家の庭...
幕末日本探訪記 江戸と北京 (講談社学術文庫)
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商品説明
英国生まれの世界的プラントハンターが、植物採集のため幕末の長崎、江戸、北京などを歴訪。団子坂や染井村の植木市など各地で珍しい園芸植物を手に入れるだけでなく、茶店や農家の庭先、宿泊先の寺院で庶民の暮らしぶりを自ら体験。日本の文化や社会を暖かな目で観察する一方、桜田門外の変、英国公使館襲撃事件や生麦事件など生々しい見聞をも記述。幕末日本の実情をつぶさに伝える貴重な探訪記。【商品解説】
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紙の本
日本は“緑豊かな美しい国”
2006/09/02 11:40
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朝光 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、中国からインドへ茶を移植して英国の紅茶文化を創った英国の敏腕プラント(植物)ハンター。彼が未知の美しく、有用な植物を求めて幕末の日本を1年にわたり2度訪れた時の見聞録です。
役人や政治家、軍人とは違い、自然科学者の目で、色眼鏡のかかっていない率直な感想が綴られています。
彼が接する人々も、役人達ではなく植木屋や寺の住職、尼など町の人々で、当時の民間人のくらしの様子などがよく分かります。
英国、インド、中国などで長い経験を持つ彼が、日本で驚嘆している事がいくつかあります。具体的には、*国中が緑にあふれている事、*山谷島が多く、風光明媚な所が多い事。*町の人々もどんな貧乏な家でも花を育て愛でている事(英国では花を愛でるのは中流以上の階級)。*茶屋のもてなし等の気配りの細やかさ、快適さ。*将軍から庶民まで質素、清潔な暮らしぶりであること。*貧乏な農家などでも暗くなるのではなく、それなりに満足そうに生活している事。 などが上げられています。
もちろん、武士階級の振る舞いなどについては批判的な指摘も多くありますが、総じて、日本列島というとても恵まれた土地。欧米人とは違う感性を持つが、知的で平和的な日本人という見方がされています。
日本は非常に特徴のある国だという認識です。
この本を読んで、我々は 自然が豊富な日本という特徴(今後も温暖化で、世界でも珍しい多雨で植物に適している)、知的で平和を愛する日本人という特徴を、現在また今後の世界の中でいかに生かして行くかをもっと自覚しなければ と思いました。
世界の中での日本の特徴を再認識するには面白い1冊です。
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幕末の日本人と外国人
2020/08/27 02:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
幕末の日本を訪れた外国人は行動に制限がかけられていて、何もできないと思っていたが、まさかこのように植物を採集し、外国へ輸出する人物がいたとは驚いた。とても貴重な記録だと思う。
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イギリス人の植物学者が見た幕末の日本探訪記です!
2020/04/08 11:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、世界的に有名なイギリス人植物学者であったロバート・フォーチュンが幕末期の日本を訪れ、江戸や長崎を巡り、さらには中国の北京を歴訪した際に記した探訪記の邦訳版です。同書には、著者が、団子坂や染井村の植木市など各地で珍しい園芸植物を手に入れた際の様子、茶店や農家の庭先、宿泊先の寺院で庶民の暮らしぶりを自ら体験した際の感想などが生き生きとした文体で描かれており、当時の日本の社会に様子が読者に迫ってきます。また、同書には、当時起こった桜田門外の変、イギリス公使館襲撃事件、生麦事件など生々しい記録もあり、幕末の日本の実情をつぶさに伝えてきれる貴重な史料でもあります。同書は、「日本上陸―長崎遊覧」、「貿易港としての評価―横浜見物」、「江戸から24マイル―神奈川の宿場風景」、「オールコック公使の招き―神奈川から江戸へ」、「大老の暗殺―大君の都」、「英国公使館の火事―江戸の近郊」、「染井村の壮観―植物さがし」、「隅田川界隈―浅草寺参詣」、「ワード氏の保護箱―江戸から神奈川へ」、「天然の美―瀬戸内海の風光」といったテーマで話が進み、非常に読み易いものとなっています。