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首 改版 (角川文庫 金田一耕助ファイル)
金田一耕助ファイル11 首
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紙の本
首にまつわる四編の短編集
2022/02/14 18:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藍花 - この投稿者のレビュー一覧を見る
四編とも設定が凝っていて、特に「生ける死仮面」の意外な真相には驚きました。
一番の好みは、岩に載せられた生首の謎に金田一と磯川警部が挑む表題作の「首」。トリックも人情味溢れるラストもよかった。
電子書籍
「首」は「悪魔の手毬唄」を彷彿させます
2020/12/02 22:47
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投稿者:KazT - この投稿者のレビュー一覧を見る
金田一耕助が活躍する中編4編で構成されてます。
4編のうち特に「首」は完成度が高く、舞台設定はあの傑作長編「悪魔の手毬唄」を彷彿させます。
他の3編は気持ち悪さはあるもののミステリーとしてはあっさりした内容なので、謎解きよりも横溝ミステリーの雰囲気を楽しむのが良いかもしれません。
本書のタイトルが2編目の「花園の悪魔」から「首」に改題されたのもうなずけます。
紙の本
「花園の悪魔」から「首」への改題に納得
2020/10/11 15:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KazT - この投稿者のレビュー一覧を見る
金田一耕助が活躍する中編4編です。
4編のうち「首」は完成度が高く、舞台設定は「悪魔の手毬歌」を彷彿させ、短い物語のなかで過去と現在の殺人事件が絡まりあい、最後に金田一耕助が見事に解決します。
他の3編は横溝正史らしい気持ち悪さはあるものの、ミステリーとしてはあっさりした内容です。
本書のタイトルが2編目の「花園の悪魔」から「首」に改題されたのもうなずけます。
電子書籍
昭和を感じさせる短編集
2018/12/05 08:32
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『金田一耕助ファイル11 首』は、表題作『首』(1955)の他『生ける死仮面』、『花園の悪魔』、『蝋美人』の3作が収録されている短編集です。『首』は最後に配置されています。
『生ける死仮面』は、ひどい悪臭によって腐乱死体が発見されることで始まるストーリーで、男色、死体凌辱、デスマスクといった要素を絡めた短編です。一見ただの死体凌辱に過ぎないような事件ですが、別のバラバラ死体が発見されることで、事件が一気に複雑化します。「上野辺りで見つけて来た浮浪児(男娼)」という辺りに昭和20年代の時代が感じられます。
『花園の悪魔』は東京からアクセスしやすいカップル向けの温泉旅館でヌードモデルが殺される事件で、わざわざヌード写真に似せて花畑の中でポーズが取られているのが発見されます。『幽霊男』同様のいかがわしい雰囲気が漂うストーリーです。嫉妬と痴情の縺れの末の事件と言えますが、なんというか、人間の醜い面が露骨に描き出されているようで...
『蝋美人』では、骨を肉付けして生前の容貌を再現する技術がテーマになっています。自殺体と思われていた死体が肉付けされたら殺人を犯して逃走中の女優にそっくりになった、ということで大騒ぎになります。果たしてこの「肉付け」の信憑性は?何か裏があるのかないのか。なかなか興味深いお話しでした。
『首』は、岡山県の奥地を舞台とする横溝作品の一つです。例によって金田一耕助が「休養」のために岡山に来たところ磯川警部に案内された休養地で事件が起こるパターンです。滝の途中に突き出た獄門岩の上に300年前さらし首にされたという歴史的モチーフとそっくりな事件が前年に起こり、また金田一耕助と磯川警部が来てからもそっくりな事件が起こるという3重構造ですが、300年前の事件は見本としての役割しかないので、実際に解明されるべき事件は前年と現在の2件となります。うち1件の犯人は「自白して自殺」のパターン、もう1件の犯人は「人道的良心」から見逃されることになります。まあ仮に起訴されたとしても情状酌量の余地がかなりあり、執行猶予がつきそうな感じですが、そこは探偵の領域じゃありませんからね。
紙の本
さらっと読める短編集です。
2002/07/15 14:01
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投稿者:みこけん - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作を含む短編4編が収録されています。
「首」の舞台は岡山と兵庫の県境にある、山奥の湯治場
です。
金田一耕助は磯川警部に連れられ、この湯治場を静養の
為に訪れます。しかしいつもの事ながら、静養もそこそ
こに事件は起こります。湯治場近くにある滝の途中に突
き出た岩があり、その上に生首があるのが発見されたの
です。しかも、去年の秋にも同じ場所で全く同じような
事件が起こっており、犯人は未だに解っていません。
それ故に磯川警部は自分をここへ連れてきたのだと悟っ
た金田一は調査を開始します。
その他の短編も面白いのですが、題材が似通ったものが
他作品として数多くある為か、個人的には表題作が一番
面白かったように思います。