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紙の本
夏のレプリカ (講談社ノベルス S&Mシリーズ)
著者 森 博嗣 (著)
T大大学院生の前に現れた仮面の誘拐者と血のつながらない詩人の兄。誘拐が奇妙な結末を迎えた時、詩人は密室と覚しき部屋から消えた。前作「幻惑の死と使途」と表裏をなし進展する事...
夏のレプリカ (講談社ノベルス S&Mシリーズ)
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商品説明
T大大学院生の前に現れた仮面の誘拐者と血のつながらない詩人の兄。誘拐が奇妙な結末を迎えた時、詩人は密室と覚しき部屋から消えた。前作「幻惑の死と使途」と表裏をなし進展する事件に隠された過去とは。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
森 博嗣
- 略歴
- 〈森博嗣〉1957年愛知県生まれ。国立大学工学部助教授。著書に「笑わない数学者」「詩的私的ジャック」「封印再度」など。
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紙の本
醒めた彼女がやけに魅力的で…
2001/05/30 05:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:呑如来 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまた完璧な作品。
久しぶりに実家に帰ったら家族が誘拐されており、自分もまた彼らに誘拐され…というようなストーリーなのですが、主人公である彼女の醒めた人物像は非常に魅力的。昔の革マル派とダブる学生運動、彼女と兄との関係、といった小道具がうまく効いています。トリックの内容はさておき、小説として味わうことのできる一冊。京極夏彦風味でもあり、森博嗣の作家としての熟練と余裕が感じられます。
偶数章のみで語られる物語ですが、こちらを読んでから『幻惑…』を読んだ方が趣き深いかも。もちろん交互に読むという手もありです。
紙の本
すべては曖昧に終わっていく
2001/05/29 12:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みやぎあや - この投稿者のレビュー一覧を見る
森博嗣の文章は、数学的なのにどこかロマンティックな印象を残す。さらには人物描写がくどくど細かいわけではないのになぜか、透明感のあるきれいな人達を連想させる。文章中にわざわざ「きれいな人間」としての表現が入っている人だけではなくて、あれだけボロクソに(笑)言われている犀川先生だってとてもカッコイイのが不思議。
「彼女」が人を殺した理由も「彼」が姿を消した理由も曖昧で…とてもキレイで切なくてどうしようもないやるせなさを覚える。最後に「やられた!」と思った。これが救いになっているのか逆なのか…泣かされます。