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紙の本
技術立国が幻となる日は近い
2002/04/28 03:19
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投稿者:奥原 朝之 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年から導入された公立学校の完全週休二日制、拡大されたゆとり教育、小学校の算数で小数点以下の数字を扱わない等々、色んな問題が取りざたされているがそれに先駆けて日本の理工教育に警鐘を鳴らした本である。
将来学校の先生になるであろう教育学部の学生に、例えば『水が半分だけ入っているコップを傾けたら水面はどうなるか?』という問題を解かせたら正答率は恐ろしく低いという結果が得られた、と書いてある。これがお茶の水大や筑波大の教育学部の学生、しかもこれから教員採用試験を受験するという学生がである。
こんな低レベルの先生に、しかもゆとり教育の名の元に低い教育レベルを受けさせられてどうやって技術立国足るのであろうか。
教育の失敗は取り返しがつかない。なぜならその結果は少なくとも20年後にしか分からないからである。それに気がついている先生や教育関係者や官僚はどれぐらいいるのだろうか。
あまり悲観してもしょうがないのだが、悲観するしかない現実に打ちのめされてしまう。小中学生のお子さんをお持ちの親御さんに読んでいただきたい一冊である。